本書は、2部構成になっており、第I部では、絶対評価における指導計画と評価方法について、第II部では実践的コミュニケ-ション能力を育成する指導実践について、いずれも豊富な具体例や実践例を交えて書かれています。本書で特にすばらしいのは、第I部で書かれている「観点別ペーパーテストの作成方法」です。観点別にペーパーテストを作成する際、それぞれの観点に応じた適切な問題を作問できているか不安になることがあります。例えば、整序問題(単語を並べ替えて英文を書かせる問題)は、「表現の能力」、「言語や文化に対する知識・理解」のどちらの観点をみる問題なのでしょう。本書では、具体的な問題例を挙げ、なぜその観点でみるのか、また、その観点をみる問題として適切であるか、またそうでない場合はどのように改問すれば適切な問題になるかなど、わかりやすく説明されています。ペーパーテストについて述べられているページ数はさほど多くありませんが、私が今まで読んだどの本よりも、参考となる本でした。