スーパー「A-Z」の経営方法は、個性的な経営方法として注目されているようだが、
本書を読む限りでは、むしろ、オーソドックスだと思う。
利益のみを追い求めることなく、お客様を大切にする。
また、お客様の満足「だけ」ではなく、可能な範囲で従業員や取引先をも大切にする。
これは、まさに、商売の基本ではないだろうか。
「効率を無視したオール品揃え」「集客チラシは年に数回だけ」「マニュアルも社員教育も無し」といった現象面だけが注目されがちだが、
注目すべきは、そのような個々のノウハウではなく、そのようなノウハウの背景にある、「都会から見放された過疎地でも、人々が便利に生活できるようにお手伝いする」という企業理念であり、その理念を経営戦略レベル、個々のノウハウにまでリンクさせていることである。
何はともあれ、「A-Z」は、やり方次第で、過疎地がスーパーの「フロンティア」になり得ることを示した。
これからも要注目である。