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利己的な遺伝子 (科学選書)
 
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利己的な遺伝子 (科学選書) [単行本]

リチャード・ドーキンス , 日高 敏隆 , 岸 由二 , 羽田 節子 , 垂水 雄二
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書は、動物や人間社会でみられる親子の対立と保護、兄弟の闘い、雄と雌の闘い、攻撃やなわばり行動などの社会行動がなぜ進化したかを説き明かしたものである。著者は、この謎解きに当り、視点を個体から遺伝子に移し、自らのコピーを増やそうとする遺伝子の利己性から、説明を試みる。大胆かつ繊細な筆運びで、ここに利己的遺伝子の理論は完成した。

カバーの折り返し

透徹した知性が生物界の秘密のヴェールをはぐ。ページをめくるたび、新鮮な驚きと発見がある。「なぜ世の中から争いがなくならないのか」「なぜ男は浮気をするのか」--本書は、動物や人間社会でみられる親子の対立と保護、雌雄の争い、攻撃やなわばり行動がなぜ進化したかを説き明かす。この謎解きに当り、著者は、視点を個体から遺伝子に移し、自らのコピーを増やそうとする遺伝子の利己性から快刀乱麻、明快な解答を与える。この本の衝撃は全世界を駆けめぐり、欧米では思想、教育界を巻き込んだ大論議を呼んだ。いまやこの著作は、古典として高い評価を得ており、本書は初刷30年目を記念し、ドーキンス自身による序文などを追加した版の全訳である。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 548ページ
  • 出版社: 紀伊國屋書店 (1991/02)
  • ISBN-10: 4314005564
  • ISBN-13: 978-4314005562
  • 発売日: 1991/02
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (44件のカスタマーレビュー)
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32 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 進化生物学の古典, 2008/11/4
By 
いとみみず (田んぼとかにいます) - レビューをすべて見る
30年経っても色あせない科学書は大変珍しい。本書の出版と同時に「科学者はどのようにして私たちの考え方を変えたか?」というドーキンスをテーマにした26人の科学者によるエッセイ集が出版されたが、そのことからも本書の影響力の大きさが伺える。

本書はしばしば時代遅れだ、古すぎるなどと批判される。確かに本書を読んだだけで進化生物学を理解したと考えるのは間違っているが、本書が時代遅れだという批判も同じくらい間違っている。というのも、本書が紹介している自然選択のメカニズム、種の保存論の誤り、血縁選択、互恵的利他主義、ESSと言った概念は現代的な進化生物学の中核をなしているためだ。現代的な理論物理学を学ぶにはニュートン力学の理解を避けて通れない。ニュートン力学が時代遅れだ(から学ぶ必要はない)などという批判が馬鹿げているのと同じように、進化生物学でそれらの概念が生き続けている限り、本書も素晴らしい入門書、概説書として生き続けるはずだ。

また本書は科学書であるだけでない。著者にはそのつもりはないかも知れないが、結果として哲学的な問いかけも行っている。生物の存在や進化に究極的な意図や目的はないこと、種の保存のためという論理はかなり大きく誤っていること、家族をいとおしいと思ったり手助けをしたくなる感情は当たり前なことではなくて、説明が必要な(そして説明されている)自然現象だと言うことなどだ。非生物学者の読者にとっても、決して答えが見つからないだろうと思われがちな深遠な疑問や、疑問にすら感じないような当たり前のことを、論理的に深く考えるきっかけを与えてくれるだろう。
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73 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すばらしく明晰な理論。ただしここに道徳を求めるのはお門違い, 2002/7/14
レビュー対象商品: 利己的な遺伝子 (科学選書) (単行本)
中学生のころ古本屋でちょっと立ち読みしたのがこの本との出会い。すごくおもしろかったのに、結局買わずじまいなまま(中学生はお金がないのだ)タイトルも忘れてしまって、ずっとなんの本だか思い出せないままでいた。でもこの本の言わんとするところはちゃんと頭に残っていたんだから、ドーキンスの理論の基本的アイデアは中学生にも理解できていたのだ。

なんで中学生にもわかるのか。それは、ダーウィニズムの不明確なところを、利己的遺伝子というただ一つのアイデアだけで、きっちり明解にしてくれるからだ。

考えてみてほしい。ダーウィニズムでいう淘汰の単位は、一体なんなんだろうか? 働きバチのカミカゼアタックは利他的だけど、同じ種や同じ群のなかで殺し合うこともある。どこに利他・利己の区切り線を引けばいいんだろう?

ドーキンスはこの混乱をあっさり解決する。区切りなんてものはない。淘汰の単位は、生命体を作り上げる基本的な単位である遺伝子であって、遺伝子はすべて利己的に振る舞うというのだ。一見利他的に見える行動は、そうすることでより多くのコピーを残そうとする遺伝子の利己的なふるまいで説明できる。ダーウィニズムをつきつめたこの理論は、実にわかりやすく納得しやすい。

ただしこの本、あまりに誤読が多いので注意。「人間が道徳的にはいかにふるまうべきかを述べようというのではない」と著者がわざわざ冒頭でことわっているというのに、そうしようという人がいるのだ。増える性質を持つものが増えるってだけのことに、意識を持つわれわれが、それに沿った決断を下すべきって意味は含まれちゃいないのに。

ナチスの御用科学者が優生学を悪用したのと同じ論理で、この本の理論を振りかざす小賢い連中に引っ掛けられないためにも、一度きっちり読むべき名著。ちなみに「ミーム」というアイデアが披露されたのも本。

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35 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 自然淘汰を遺伝子の淘汰という観点から論証する力作, 2007/3/8
ダーウィン進化論の核心である自然淘汰の原理を、淘汰の単位は遺伝子であるという観点から、

具体的な生物行動を例にあげて徹底的に考察した渾身の大作である。

初版30周年を記念して出版された増補新装版であり巻末の補注が多く分厚い。

作者は、生物個体とは利己的な遺伝子に操作された「生存機械」であると言い切る。

その視点から、これでもかというほど具体的な生態例をとりあげ、

数式を使わずに利己的遺伝子論の有効性を丁寧に立証していく。

後半あたりになると少し込み入った話になるが、根気良く読んでいけば十分理解は出来る。

長いので集中力を維持するのが大変だがあせらずじっくり読むしかない。

ただ、原文が元々そういう性格なのか、訳に所々まずいところが見られ読みづらさを覚えた。

追加された章については、

12章は「囚人のジレンマ」を例に簡単なゲーム理論の紹介があり興味深い。

13章は同じ著者による「延長された表現型」の要約で、利己的遺伝子論の拡張部分である。

なお、「natural selection」の訳を「淘汰」としている点がまずいとの指摘があるが、

この点については訳者はあとがきで、「自然淘汰の過程で生き残る」という意味で使ったと

注意を促している。つまり、「Aが淘汰される」とは「Aが淘汰の結果の生き残る」という意味である。
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