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利休にたずねよ
 
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利休にたずねよ [ハードカバー]

山本 兼一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (46件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第140回(平成20年度下半期) 直木賞受賞

内容紹介

飛び抜けた美的センスを持ち、刀の抜き身のごとき鋭さを感じさせる若者が恋に落ちた。
堺の魚屋の息子・千与四郎――。後に茶の湯を大成した男・千利休である。
女のものと思われる緑釉の香合を
肌身離さず持つ利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、
気に入られ、天下一の茶頭に昇り詰めていく。利休は一茶人にとどまらず、
秀吉の参謀としてその力を如何なく発揮。秀吉の天下取りを強力に後押しした。
しかし、その鋭さゆえに、やがて対立。
秀吉に嫌われ、切腹を命ぜられる。

本書は、利休好みの水指を見て、そのふくよかさに驚き、侘び茶人という
一般的解釈に疑問を感じた著者が、利休の研ぎ澄まされた感性、色艶のある世界を
生み出した背景に何があったのかに迫った長編歴史小説である。

著者の山本兼一氏は、直木賞候補になること2回。
いま最も勢いのある時代小説作家。気骨ある男を描いて定評がある山本氏の新境地。
ぜひご一読いただきたい。

登録情報

  • ハードカバー: 418ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2008/10/25)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4569702767
  • ISBN-13: 978-4569702766
  • 発売日: 2008/10/25
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (46件のカスタマーレビュー)
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34 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 作品ぶち壊しの「解説」, 2010/10/20
山本氏の作品自体は素晴らしい出来栄えである。特に最後の張り詰めたクライマックスは、利休の異様な本質を露呈させる設定で、長く尾を引く余韻をかもし出す。しかし、作品の直後におかれた宮部みゆき氏による「解説」は、そんな緊張感と余韻とを一気にぶち壊す無神経さにあふれている。松本清張賞やら直木賞やら、高名な文学賞の選考委員をしている人からは想像もできない軽薄な内容で、秀逸な作品を読み終えた直後に、こんな解説を読んでしまった事が悔やまれた。自分が作者の山本氏であったなら、さぞかし苦々しい不愉快な思いにとらわれたことだろうと思う。優れた作品の解説には、それなりの名文を選んでほしい。
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23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 骨太で、艶のある利休像が新鮮, 2009/3/22
レビュー対象商品: 利休にたずねよ (ハードカバー)
 歴史小説の魅力とは何か。それは書き手の力量によって、歴史の空白を埋め、「真実」を活写できる点にある。作者の描く利休像が正しいかどうか、見極める知識は私にはないが、審美眼に絶対の自信を持つ利休の生きざまが骨太に描かれている。
 作者の描く利休の姿は侘び、寂びの姿とは対極にある。小説の中には「艶(つや)」という表現が随所に登場する。
 秀吉と軍師・黒田官兵衛の対話に次のような対話が登場する。「おぬしは、あの男を、どう見るか」と尋ねる秀吉に、黒田官兵衛は利休の茶に「清らかな艶」が秘められていると見抜いた上で、こう話す。「侘び茶と称しながら、利休居士の茶はまるで枯れておりません。むしろ、うちになにか熱いものでも秘めておるような」
 章ごとに戦国武将や茶人、その妻や愛人などが入れ替わり登場し、それぞれの視点で利休を見つめる。家康は「この男は、稀代の騙(かた)り」と語り、細川ガラシャは「美におびえている」と直感する。
 小説は利休が秀吉から「死を賜る」場面から始まり、時代を遡りながら利休の「本質」に迫る。良質のミステリー小説でもある。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 凝り性な作者は大好き, 2011/3/1
By 
Corybant (北海道) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
 「火天の城」をひょんなことから読んで大変面白かったので直木賞作品の本作を購入した。利休にまつわる秀吉、他重臣達や女性達との交わりの描き方は賛否があるでしょうが、火天の城での安土城建築を詳細に調べて書上げたその拘りの気概、凝り性がここでも茶の世界に遺憾なく発揮されている。こういう侘び寂びの世界を文章で読むことが出来て大変お面白かった。

 高麗の女性との恋はフィクションだろうし、時間を逆行させる構成も目新しいものとは思わなかったが筋道の通った書上げには恐れ入った。

 誰かも書いていたが、高尚な作品の後に宮部みゆきの幼稚園児のような解説は不要だろう。時代考証もせずに勝手に場面を設定して超能力者を登場させてさっさと物語を仕上げてしまう安易な作家がこのような本を批評するべきとは思わない。このような者がよく直木賞の選考委員になったものだ。
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