前版のレヴューで皆さん言われていることに大筋で同意見です。
今版でもそれらの不満点は基本的に変わるところはありません。
純粋な判例集としては、『憲法判例』(戸松・初宿)の方がよいと思います。
よく「百選の解説は玉石混交」と言われます。
民法や刑事訴訟法、行政法などは参考にしやすいものも多いので
一概にそうとは言えませんが、憲法判例百選はそうかもしれません。
ただ、有力な先生の解説は有用なので、人を選んで読む必要があるでしょう。
判例自体にも、載せないでほしい細かい判例や、
他の法分野と重複する判例があり、全体として数が多すぎると思います。
“百選”なのだから各100件にしてほしいです。
“これが常識”というのも、一部の人たちが勝手に言い出したこと。
昭和20〜30年の古い判例を中心にアペンディックスに収めるなどして、
100件に絞ってほしいです。民法などはそうやって絞ることによって、
選別および質に一種の緊張感をもたせているようです。