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別れの時まで [単行本]

蓮見 圭一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

「水曜の朝、午前三時」著者の長編恋愛小説

私は手記募集で応募してきた女性に関心を持ち面接するが、彼女は女優であり、その波乱の人生に興味を持ち交際を始める。彼女には息子がいたが夫の影はなく、同じく娘を持つ私は共感を覚え密かな情事を深めていく。しかし彼女の家に出入りするうち私は監視されていることに気づき、息子の父親であるかつての「恋人」が指名手配されていることを知る。
蓮見圭一氏は2001年11月、書き下ろしの長編恋愛小説『水曜の朝、午前三時』でデビュー。1970年に大阪で開かれた万国博覧会を舞台に国籍問題で引き裂かれていく男女の恋愛をミステリアスな筆致で描いた同作品は、新人作家の第一作にもかかわらず多数の読者の支持を得ました。
「別れの時まで」は、蓮見氏が10年ぶりに満を持して発表する恋愛長編小説。「水曜の朝、午前三時」で展開されたミステリアスな筆致はさらに増強され、読者は謎が謎を呼ぶ主人公の恋愛にいつのまにかひきこまれ、どうしてもその行方を知りたいという衝動に包まれます。

内容(「BOOK」データベースより)

その秘密に触れなければ、ずっと愛し合えていたはずだった―。胸が苦しくなる長編恋愛小説。

登録情報

  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/5/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4093863024
  • ISBN-13: 978-4093863025
  • 発売日: 2011/5/23
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 317,583位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 4223
主人公には大学生の頃に付き合っていた女性がいます。
中1の娘から「美人だった?」と聞かれて言います。

「好きになった女は、みんな美人で、みんないい女なんだよ」
いい台詞だと思いました。

「ユーモアとは人間的魅力と同義である」
たしかに、この二つはイコールですね。何人かの顔を思い出して納得。

登場人物は全員、誰かとの別れを惜しむ人たちで、一人一人丁寧に描かれています。
適量で、テンポもよいのでどんどん読み進められますが、その分だけ
後半の展開にびっくりして、沁みました。
最後の最後で、主人公がなぜこの物語を語っているのかがわかり、しばし呆然。

3・11ショックで読書量が激減していますが、読み返してみたい一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kan
面白い!
もうすぐ終わりなのがざんねん。
162ページ後ろから8行め、灰とあるが煤が正解では?
ごろは灰がいいが、灰だと白い。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
蓮見圭一は「大人の恋愛小説」の名手である、という印象があった。
その印象はこの作品でも変わらない。やはり上手い。おもしろい。

大人の恋愛には、どこかで社会的な事情が絡んでくる。
家族・親族・仕事・会社・社会制度・大小の事件等々……。
そのへんの描き方がリアリティーを欠いていると、読者は鼻白む。
青春小説と違って、大人の恋愛小説はしっかりした現実の裏付けが必要なのだ。
その点、作者は綿密に取材し、計算し、構想したのだろう。
そうした作為を感じさせないほど自然な大人の恋愛が進行する。
文章は小気味よく、物語進行のテンポがよい。ずるずると引き込まれ、
いつしか、自分が主人公の男性だったら、こんな場面ではどう対応するか、
と考えている自分がいた。

また主人公の娘(中学生)が可愛い。こんな娘がいたら自分の生活も
ひと味違ったものになるだろうと思った。このキャラクターはすばらしい。

物語後半の重大事件が絡んだ重い展開にはおどろいた。
文章とテンポのよさは変わらないから、すらすらと読めるのだが、
徐々に引き出されてくる女の謎、そしてその背後に潜む重大事件に、
えっ、あの事件のことか? と実在の事件を想い起こした。
あの事件を題材にした恋愛小説なんて前代未聞のことだろう。
(ネタバレになるのでこれ以上は書けないが)

愛する女と警察との板ばさみ。
私を含めてたいていの男は主人公と同じ心情になるだろう。
つまり、両方とうまくやろうと。
しかし、現実はそう甘くはない。
現実は、主人公の想いを超えて急展開する。
実際、大人の恋愛とはそういうものだ。
読者は最後に「別れの時まで」というタイトルを
しみじみと想い起こすことになる。

久しぶりに、苦く切ない想いを堪能しました。
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