上巻に続き、下巻も読み終わったところだ。
本書で繰り広げられる世界の民族の民俗には圧倒された。無数の事例をフレーザーがどんどんと出してくる。正直、幾分食傷しながらも、フレーザーの語る「世界」に耳を傾けたということが実感だ。
本書の上下巻を通じて痛感したことは、昔から人類は、世界を理解し、把握したいという強い想いがあったという点だ。その理解の仕方に関しては、現在の科学からしてみると、極めて稚拙であり、根拠は無いわけだが、その当時は、そのような民俗は当時の科学の先端であったろうということも読みとれる。
「理解の仕方」においては、現代の我々には劣るかもしれないが「理解への渇望」という点では、現代の我々以上であると言っても良いと思う。また 現代の我々の「理解の仕方」も、1000年後の人から見れば、誠に稚拙であるに違いないのだ。
大事な点は、与えられた時代に、与えられた知見で、ベストを尽くすということなのだろう。後は、後世の評価を待つしかない。