多岐川華子サンの女優として初主演となる本作は、
ロシアの文豪ツルゲーネフの不朽の名作を下敷きに、
揺れ動く若者の心情を山梨県の美しい自然をバックに描いた意欲作です。
役柄上、華子サンの魅力の一つである屈託のない笑顔は封印されてますが、
周囲の男たちを翻弄する魔性の美少女を力いっぱい演じてて魅力的です。
バラエティー番組への出演やイメージDVDもいいけど、華子サンにはやはり女優として頑張ってもらいたいな。
また、相手役の山田健太クンといえば角川映画『バッテリー』で鮮烈にスクリーン・デビューを飾った期待の若手俳優。
これまでは精悍なキャッチャー役をはじめ、北乃きいサン主演ドラマ『ライフ』でのヤンチャ少年役、
さらに映画『きみの友だち』でのサッカー少年役や、チョンの間出演ではあるが映画『ひゃくはち』での怪物スラッガー役など
《動の部分》を見せてくれてた健太クンですが、本作では年上の美少女に翻弄され、それに反発しながらも惹かれてゆく少年の微妙な心の変化、
いわゆる《静の部分》を見せてくれてます。
ファブリーズ3兄弟の長男役もいい味出してて好きだけど、
やっぱり映画にドラマにそして舞台にガンガン出まくって欲しい人です。
健太クンは靖國神社での奉納舞台公演を収めたDVD『俺は、君のためにこそ死ににいく』で
若い特攻兵を熱演してますんで、そちらの方も良かったら見てやってくださいな。
地味な展開ながらも何か心を惹きつけられるストーリーとベテラン勢のサポートの中、
いよいよ才能を開花させようとする若い二人に拍手を送りたい。