1年前に始まった「初恋限定。」、河下水希久々の新連載ということで
非常に期待し、そして期待以上な作品で、毎週本当に楽しみにしていた。
キャラ同士のつながりが醍醐味なので、次は誰の話かなとか今度は誰と誰がバッティングするのかな、とか
展開に関してはまだまだ沢山やりようがあったと思う。
でも、やっぱり少女漫画度が強すぎたとか、一見さんには難しい作品だったと言われれば
確かにその通りだし、ある程度納得は出来る。 ただこの巻を読んでたら正直ちょっと悔しくなってしまった。
クライマックスの展開とか、気持ちいいくらいの王道を彼女独特の感情ラインの表現と併せて
本当に清清しく、ほほえましい漫画になっていたと思う。 つまり、最高に面白いと思った訳で。
更に言うと、もう少しゆっくりやってればもっと面白い展開になったと思う訳で。
つまるところ「もったいない」という言葉しか出てこない訳で・・・。ぶっちゃけこの一言でレビューを終えたいと思ってしまった。
と、言うわけで3巻までの内容を好きな人ならば堪らない内容。
少年少女の青春群像劇らしく、旅に出る少年たちとそれを追う少女たち。
コンプレックスに怯える少年たちだったが、紆余曲折を経て少女たちに諭される。
その様子がとても優しくて、なんだか少し切なくなった。
浜辺の一連のシーンなんか綺麗過ぎる。画力活かしまくり。写実的な表現のなんて素晴らしいこと。
最終回はあゆみの財津兄に対する回答で終わる。14ページ目で、思いっきり
あゆみが微笑むシーンはとっても可愛い。ていうか綺麗かな。この表情を見れて良かった。
さて、この4巻では6話しか収録されてない。こういう場合、ジャンプコミックスでは大体読みきりか
赤マルで番外編でもやるかして埋めるのだがなんとこの作品の場合、丸々描きおろし(!)。
ギャグたっぷりの妄想温泉漫画25ページとそあこの最終話で7ページ。
とどめに描き下ろしの美麗イラスト付のあとがきが16ページ!(このイラストがまた良い)
河下水希ファンとしてはこれ以上ないくらいのファンサービス。しかもそれぞれ密度が凄い。温泉の話なんか連載では抑えてたお色気を描きまくり。
裏話もたっぷり。興味深かったのは山本さんの恋愛を急いでまとめる必要があったため、
じっくり描けなかったことが心残りだとか。 ちなみに山本さんの話は少しページ数が増えている。
こっちの方が良い。
最終的な審判は読者の手によって下されると思うので、それに関しては仕方ないが(あまり他人の感性にどうこう言いたくないので)
連載1年でアニメ化が決まる現状を考えるとそれ以外の読者にはきちっと評価されてたのかなあ・・・って思った。
まあ、それはともかく河下水希には感謝したい。本当に好きな漫画でした。次回作を待つ。