豊島ミホさんは、好きでほとんどの作品を読んでいますが、
この初恋素描帖では、あらためて彼女の力量を思い知ったというか……。
一話一話は本当に短いのですが、それぞれの登場人物の、
「これぞ、思春期!」(あるいは、「これぞ、中2病!」)ともいうべきかけがえのない一瞬が
見事に素描されていて、それが20話(=20人分)も続くものだから、読み終わったあとも、
忘れていたあんな記憶やこんな思い出(甘酸っぱいものから、忘れていたかったものまで/苦笑)が
次々とあふれだして、うずきが止まりませんでした(笑)
それと、短いお話をいくつもかさねることで、徐々にクラス全体の人間関係が見えてくる、という
「中学生日記」的な構造も面白かった。何気に、こういう本って読んだことないかも。
浅野いにおさんのイラストも、いつもとは少しタッチが違うのだけれど、かわいくて素敵。
あと、いつもの習慣でカバーをはずしてみたら、さらに嬉しいサプライズがあるのを発見!
つい、「甘酸っぺ〜!」とひとりごちました(笑)
読んだあとに、めくってみるといいですよ。