大ヒット作『企画の教科書』で明かした企画に関するおちまさとの脳味噌は、リアルな対人関係にも抜群の威力を発揮するものだった! 自他共に認める「天下の人見知り」おちまさとがプロデューサーという仕事故に、毎日繰り返すことになった膨大な数の初対面。どうしたら素晴らしい初対面をものにすることができるのか?
ヒット企画を生み出す柔軟な発想と、毎日平均30回の「はじめまして」がケーススタディとなり、ここに最強の「初対面マニュアル」が完成!
ビジネスに即効! 面接で圧勝! 合コンに重宝! 人生に朗報!
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もちろん、「初対面のノウハウを学ぶ」という正しい意図を持った読者を裏切るようなことはありません。初対面にアガルのは当たり前だから安心せよ、きちんと準備をせよ、聞き上手になれ等、丁寧に指導してくれます。
私が納得したのは、「相手をリスペクトする」というのが、初対面に限らず、すべての人間関係の基本ではないか、ということ。リスペクトというのは、尊敬の念だけでなく、自分から相手に向かう「意識の流れ」すべてのことを指します。
おふざけの中にも、ちょっとだけ為になる内容が書いてある。なんだか、ふた昔前に流行ったホイチョイプロダクションの本のような(ちと古いか?)、不思議な味わいがある本でした。
これまでの単行本(『企画の教科書』『企画火山』)と同様に、おち氏独特の冗長な言い回しで書きつづられており、ビジネス書として見ると好き嫌いがわかれると思う。即戦力になる技術を必要最小限の表現で書いた性格のものではないからだ。逆に言えば、平凡なビジネス書としてではなく読み物として、あるいはおち氏の企画物の一つとして楽しむことができる。
とはいえ、今までありそうでなかった「初対面」をテーマに、ヒントを与えてくれる本だと思う。おち氏による初対面成功の秘訣を一言で表すと「相手に対するリスペクト」という一見当たり前のことだが、その当たり前を当たり前にできるようになるための手順を丁寧に解説してくれている。
いままで対人関係に関する本は、R.チャイルディーニ『影響力の武器』やD.リーバーマン『相手を思いのままに「心理操作」する』といったようなテクニック論に走るものと、アサーティブネス論などの精神論に走るものとに分かれていた。しかしおち氏の説く作法は、まず行動を変えるところから始め、自分の「普段の状態」に行き着くという独特なものである。これは「行動を変えれば結果が変わり、気持ちも変わる」というアラン『人生論集』に共通するところがある。自己啓発書としても、この本は珍しい部類にある本だと思う。
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