ミドリ日比谷野外大音楽堂でのライブを収めた初のDVD「初体験」。ライブ盤が不甲斐ない出来だったので、俄然こっちに期待がかかる。 ちなみに後藤まりこのセーラー服はこれで見納めです。
前半、弦の切れたギターをかき鳴らし(音が途切れるけど逆におもしろい)、客席の垣根を越えて熱唱する後藤まりこ。演者も客もぎこちなかった野音が、「お猿」演奏後「寂しいやんか」の一言でライブハウスに変わってしまう。開放されたように前に押し寄せる人波。全員がひとつになった後半からが真骨頂だ。
個人的ハイライトは切々と歌われる「声が聞きたいのですが、聞こえないのです」。デス声からメロウに流れてゆく新曲「さよならパーフェクトワールド」。そしてやはりライブといえば「あんたは誰や」。セットによじ登り、制服を脱ぎ捨て、暴れ回る後藤まりこは最高にパンクだった。 ドラムも終始かっこいいなぁ。
映像としては、野音だからか客席の画が多かった。カメラのスイッチも思ったより多くて、しかもほとんど常に動いているので見やすいとは言い難いか。高速スイッチやクロスオーバーする映像など、演出的にはおもしろいが。ということで、ドキュメントというより映像作品として仕上げた印象になっている。
あとスタッフも交えてのコメンタリーはピー音満載の裏話が聞けるので、こちらも色々とおもしろい。
ライブ盤よりずっとミドリの持つ狂気的な空気が伝わるはず。迫力も上出来、そしてやはり記念碑的な素晴らしい作品だと思う。
それでもどっか物足りないのは、単純に生のライブじゃないから。みなさん、ライブに行きましょう。