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初めて人を殺す―老日本兵の戦争論 (岩波現代文庫)
 
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初めて人を殺す―老日本兵の戦争論 (岩波現代文庫) [文庫]

井上 俊夫
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

中国の戦線で、捕虜の刺殺訓練をさせられた著者。以来六十余年、戦死した友の眠る故郷の墓地で、八月十五日の靖国神社で、半世紀近くたって参加した戦友会で。自身の戦争体験や、軍隊、戦争そのものの正体を問い、老日本兵は、歩き、考え、書く。「お前は中国でいったい何をしたのか」、終わらない問いを抱え記したエッセイ集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井上 俊夫
1922年、大阪生まれ。詩人。42年、徴集され中支に派遣。捕虜生活も含め足掛け五年、日中戦争に従軍。戦後、農民運動に参加。57年『野にかかる虹』でH氏賞受賞。カルチャーセンターなどで文学関係の講座を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 319ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2005/1/18)
  • ISBN-10: 400603105X
  • ISBN-13: 978-4006031053
  • 発売日: 2005/1/18
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
体験に基づき戦争の悲惨さを訴えつつ「隣り合わせの喜劇」を描き笑いを誘う本。日本軍による中国兵捕虜虐殺の組織的実施、古参兵の「いじめ」で初年兵が大勢自殺したことなどが解る。捕虜虐殺を楽しんだ人と、後悔し苦しんだ人がいるようだが、その差は「相手の(人間としての)顔を見てしまったp.58」ことにあるのでは。侵略戦争荷担を率直に反省しながら、8月15日に靖国神社へ集う人々に親近感を抱く筆者に私も共感する。「本当の戦争の話をすること」が真の鎮魂である(内田樹著:前述p.105)。「戦争は愉しい面もあった、だから戦争について皆しっかり考えないと日本は叉同じ道を辿りかねない」という著者の主張は重要。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bubyuki
形式:文庫
一つ星のレビューを書いている馬鹿がいるが、買う前に確かめて買えばよい。
非戦を願うでもなく、まるでほろ酔いのような、あるいは霞がかかったような、中国
戦線についての筆者の追憶を述べたものである。ここの表されているのは素朴さだ。
ただ普通の老人の押し付けがましさもない語り、だからこそこの本に読ませられてしまう。
兵士達にはそれぞれに戦前、戦中、そして戦後があった。しかしながら、これはもう
人の資質によると考えるしかないのかもしれないが、忘れられない戦争体験を有しており
、しかも誰にもそれらをいうことなく年を重ねた老兵がいる。
もう亡くなった戦友に心の中で語りかけながら、戦闘行為に限らず中国で出会った出来事
をぽつりぽつりと話し始める。楽しい行為も多くあり、彼はその時代にまさしく生きていた
、青春を送っていたその時代に生きた人間なのだということが、と我々に伝わってくる。
ある忘れられない事項に、ふらふらと語りが焦点してゆく。それが余りに自然なことに
この本の最大限の価値がある。
私は10人以上の友人知人にこの本を薦めたが、ほとんどの人は、考えが変わる衝撃を受けた
、といっている。冒頭で述べた馬鹿は、感受性もないのだろう。こういう本がたくさんある
?では挙げてみろ。答えはこの本以外にない。ろくでもない友人に囲まれているのだろう。
本書は必読だし、戦争で心が壊れて・民主と愛国の2冊と共に、この3年間のベストだ。
このレビューは参考になりましたか?
37 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「反戦平和運動の活動家みたいな顔をしたいため」ではなく、

「中国に乗り込んでいった一人の無名戦士に問いかけるため」

という目的で書かれた本。

非常にシンプルで明瞭な文章と文章構成であり、

日常的目線で綴られているが、やはり内容が内容なだけに、

読者がそれぞれ受け止めるものは、心の底深くにもぐりこむであろう。

「俺が侵略戦争だと考えたからといって、決してお前たち(戦死者)を

冒涜したことにはならないよね」

という言葉は、

戦争を経験した者でなければ、簡単に言えることはできない。

また、慰安婦についての率直な意見が興味深い。

元兵士の視点として、大いに注目すべきところであろう。
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