"曽根説"と言われることもある異端説論者の曽根先生の教科書です。
結果無価値論をベースに論じられているので通説からは遠い解釈がほとんどですが、罪刑法定主義、責任主義の思想を遵守する立場からなされる法解釈はどれも刑法謙抑主義の考え方から一本筋が通った明快なもので、読み終えた後は「なぜこれが異端説なのだろう?」と疑問を感じずにはいられませんでした。
自説が述べられているだけでなく、通説その他の説についてもその評価できる点も含めわかりやすく解説されているので、視野が広がります。通説にベッタリの安全な学習をしたい方にはオススメできませんが、通説の持つ「規範性」の曖昧さや種々の論理的な擬制に疑問を感じている方には是非一読をおすすめしたいです。
私は第三版を持っていますが、法改正に対応したこの第四版が新しく買うには良いと思います。