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刑法入門 (岩波新書)
 
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刑法入門 (岩波新書) [新書]

山口 厚
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

犯罪とは何であり、なぜ犯人には刑罰が科されるのであろうか。また、「罪が犯された」と言うためには、どのような条件が必要なのか。刑事裁判に市民が参加する裁判員制度が導入されるなど、私たちも刑法の基本を理解することがこれまで以上に求められている。刑法学の第一人者が、犯罪と刑罰をめぐる考え方をわかりやすく解説する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山口 厚
1953年生まれ。1976年東京大学法学部卒業。現在、東京大学法学部教授。専門は刑法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 228ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/6/20)
  • ISBN-10: 4004311365
  • ISBN-13: 978-4004311362
  • 発売日: 2008/6/20
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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34 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By USC VINE™ メンバー
形式:新書
新書の役割は専門的な事柄をずぶの素人にも解るように、そして最先端のことを平明に書いて読者に提供することにあります。そうでなければ新書の意味をなさないからです。本書は現在における犯罪について刑法はどの様に成り立っているのか、犯罪の成立、刑罰などについて書かれています。新書ですから著者自身の理論を展開する場所ではないので、あっさりとした内容の物になっていますが入門としては充分な知識を与えてくれています。本書を読み終えた上で、興味を持たれた方は次のステップに移る。これが新書の役割でしょう。本書では見事にそれが完遂されています。巻末に3冊+2冊の本を参考文献としてあげていますが、著者自身の本を挙げていないところが、共感を呼びます。何も刑法なんか知らないと言う人にはうってつけの新書です。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 懸垂百回 トップ500レビュアー
形式:新書
現在の刑法学の第一人者によって書かれた,一般向けの入門書。

一般向けに書かれた刑法の本としては,たとえば『図解雑学 刑法』第3版などがある。こちらは,図表やイラストも用いられており,“何をどうすればどのような犯罪が成立するのか”という疑問に,即座に答えてくれるが,本来の意味での入門書とはいい難い。むしろ,辞書的・事典的に用いられる本である。

本書は,そうではなくて,刑法学の基本的な考え方を解説した本である。刑法とは,犯罪に関する法であり,犯罪とは,刑が科せられるべき行為をいうから,本書の問題意識は,そのような「人の一生を左右する重大事」(はしがき)の有無を,体系的・論理的に考えることに向けられている。言い換えれば,恣意的でもなく感情的でもなく,人を「罰する」ことの基本的な条件を探求しているのである。

大学での刑法の講義は,ふつう「総論」と「各論」に分かれるが,本書の内容は,おおむね,この総論部分に該当する。総論とは,主として犯罪の一般的な成立要件に関する考え方を学ぶパートのこと。条文でいえば,刑法1条〜72条に対応する。本書の第1章〜第2章が,刑法の目的・正当性,基本的な原理の説明に割かれている。第3章がいわゆる構成要件論,第4章が違法性阻却事由・責任阻却事由についての解説である。

本書は,「入門」書だから,刑法のあらゆる論点に触れているわけではもちろんない。しかし,書かれている内容について(著者の見解への賛否はともかく),ある程度理解できれば,一市民としては十分に胸を張っても良いと思う。教養書として相応しいレベルである。本書を通して刑法への興味が深まったとか,著者の見解に疑問(ないし反論)があるから,さらに詳しく知りたいという人は,「あとがき」で紹介されている本に当たることになるだろう。お節介を承知で言えば,これらのうちでは,井田良『基礎から学ぶ刑事法』第4版をお薦めする。法律はときおり改正されるので,アップデートが続いている本書が初学者には分かりやすい。刑法のみならず,刑事訴訟法や刑事政策の分野にも触れているので,刑事法体系の概観をとらえるのにも適している。また,井田教授は,本書の山口教授とは別の(対立する)理論を支持・展開されているので,刑法学に対する異なった見方に触れることができる。

著者の本をさらに読み進めたいという人には,『刑法』第2版および『基本判例に学ぶ刑法総論』の2冊を推しておきたい。前者は,東大ロースクールでの未修者クラスで,教科書として用いられているらしいので,それなりに難しいが,刑法全体を概観した良書だと思う。後者は,刑法総論の重要判例を紹介・解説したもの。レベルは高いが,間口は広い。

本書を読む際には,六法が手許にあった方が便利である。だが,六法は,小型のものであっても,きちんとしたものは結構高い(2千円弱)。現行法については,「法令データ提供システム」というウェブサイトで検索できるから,これで代用することもできる。

※2011/9/20追記:第5パラグラフを書き直しました(書き足して第5・第6パラグラフに分割。従来の第6パラグラフはそのまま第7パラグラフへ移動)。
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24 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:新書
犯罪を構成する条件は何かという一点を追究した、理論面からの刑法入門。単純な犯罪ではなく、複雑な要素が絡み合い判断に苦しむような事例を、どのように一般的原理から説明するか。これが、刑法学の課題である。著者によれば、1970年代頃から、刑法の犯罪観は大きく変容し、犯罪を「倫理違反」として捉える視点から、犯罪を「利益侵害」として捉える新しい視点へと移行した(p32f)。これが、本書を貫く通奏低音である。犯罪を「倫理違反」ではなく「利益侵害」とみなすことは、刑事裁判の判決の多くに直接影響を与えるものではない。しかし、複雑な境界事例の判断には大きな影響を及ぼす。著者はそれを、誰も被害者がいない「わいせつ物販売罪」は妥当か(p35f)、福岡県青少年条例をめぐる最高裁判決において、多数意見の「淫行」観の不自然さを批判した伊藤正巳判事の反対意見(p95)、そして、毎日新聞西山記者が外務省の蓮見事務官と「情交」を結び、外交機密を漏洩させた外務省秘密漏洩事件(185f)などについて解説する。特に、外務省秘密漏洩事件の最高裁決定に対する著者の批判は、力がこもっている。その要点は、西山記者が蓮見事務官を「性的に誘惑」して機密を得、その後彼女を捨てたのは「個人としての人格の尊厳を著しく蹂躙し・・・社会観念上是認できない」という理由で西山を有罪にしたのは、「利害侵害」ではなく「倫理違反」を根拠にしており、理論的整合性を欠くという批判である(p199f)。西山と蓮見の「情交」は大人の男女間の倫理問題であり、倫理は刑事罰を加える論拠にはならない。「女性を誘惑した西山はけしからん、機密を渡した後に捨てられた蓮見さんは可哀想」という国民の「良識」におもねる判決なのである。
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刑法がどうしても苦手な人へ、お勧めです!
どうしても刑法がすっきりと理解できなかった私でした。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: アンディー
刑法の骨格を押さえる
刑法の教科書でも有名な著者による、一般向けの刑法の入門書。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: θ
刑法入門
この本は書店で陳列されているそのままの状態のような美品でした。
投稿日: 2009/10/7 投稿者: TF
専門書に書けなかった具体的な記述が補足されて分かりやすい
著者は平野門下の結果無価値論支持の刑法学者。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/2 投稿者: ほそみち
ちょっと刑法を覗いてみたい人にお薦め
... 続きを読む
投稿日: 2008/11/17 投稿者: 白ケチャップ
裁判員制度も始まってしまいますからねぇ
ぼく自身は法律なんかにはまったく興味がなく、大学の一般教養でもほとんど授業に出た記憶もありません。当時は愚かにも「為政者が恣意的に決めたんだろ。そんなのマジメに勉... 続きを読む
投稿日: 2008/10/9 投稿者: ib_pata
意外にも
ざっと読みましたが、帯にも書いてあるように
刑法など今まで学んだことがないという人にむけて
書かれていますから、とてもわかりやすく... 続きを読む
投稿日: 2008/8/3 投稿者: とある大学生
ある行為が「犯罪」になるケースとは
刑事裁判に関わる仕事で毎日裁判を傍聴していたころがあったが、自分の罪を認め罰を甘受するという被告人の裁判がほとんどだった。しかし、1度だけ「(罪に問われた)事実は... 続きを読む
投稿日: 2008/7/18 投稿者: 革命人士
刑法総論入門
著者は文章が難解なことで有名なので、ちょっと心配だったのですが、
まったく問題ありませんでした。非常に読みやすい入門書です。... 続きを読む
投稿日: 2008/7/16 投稿者: がちゃさん
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