問題・解説共に素晴らしい出来です。
学者先生にありがちな奇を衒った問題ではなく、また、使い古されたド典型問題でもない。
従来語り尽くされた論点を新しい組み合わせにすることで、着実な基礎能力と応用能力を問うものになっています。
いつ新司法試験の問題として出されてもおかしくない程の上質さです。
解説は一つの論点に対し半ページ程度のものですが、
一つの筋道だけを示すものではなく、考えが別れるものについてもそれぞれ記されています
これで薄いと感じるようであれば、自分が問題演習に耐えられるレベルにあるかどうかを疑うべきです。
この解説の詳しさやタイトルのユニークさからすると独習向けなのだと思います。
そしてこのタイトルのユニークさは独習の暗闇に一時のやすらぎを与えてくれる、本当に素晴らしいものなのですが
目次を見たときに、問題の予測可能性が付かない(正当防衛を勉強したいと思っても、どれが正当防衛の問題かわからない)
その結果この本の穴がどこにあるかが一見して分かりにくいという諸刃の剣です