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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
犯人をあぶり出す臨場感にあふれた語り,
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レビュー対象商品: 刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 (新潮文庫) (文庫)
帝銀事件から3億円事件まで、いくつもの事件にかかわった刑事の側から見た犯人の見つけ方、アリバイの崩し方がよく分かる。下山事件などは他殺説の見地から書かれたものが多いが、平塚刑事の視線からは自殺説以外は考えられない。また三億円事件では、犯人のとった行動などがよく分析されていて、当時の新聞でもここまで検証したものはなかっただろうと思う。またあのモンタージュ写真があまり信用できるものではなく、それが捜査や民間からの情報提供に支障を来たしたとは目から鱗の話でした。 30年前に刊行した本の再文庫化ということだが、昭和史の貴重な証言として☆5つ。
47 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
警察の取調べを味わった人には。,
By つむじ風99 (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 (新潮文庫) (文庫)
平塚の魅力的なところは、犯罪者を傷ついた一人の人間として見ようと努めているところだ。顕著なのは、彼を名刑事たらしめた「吉展ちゃん事件」のケース。死刑になった犯人の小原保は、足を不自由だった。そして彼は、死刑執行前に平塚に感謝の意を伝えている。私は、あえてこの章をお終いに読んだのだけれども、平塚が小原保の墓を訪れるところで涙してしまった。ここだけで終わる本なら星5つでもよかったと思う。ただし、真相が明らかになりつつある「下山事件」(平塚は自殺説)や「三億円事件」(平塚は単独犯説)に関しては、名刑事の誇りと直観が災いして事件の真相究明をさまたげた印象を受けた。 さらにいえば、身に覚えのない罪を「白状しろ」と警察に迫られた経験のある身としては、「帝銀事件」を「平沢しかありえない」とするある種の割り切り方には、恐怖を覚える。刑事にとっては、自白してくれた被疑者ほど可愛いものはないのだ。平塚のコメントを読んでいると、平沢の日本画の巨匠としての肩書きが気に入らなかったのではないかと思えなくもない。 こうした弱点は、著者からの明確なコメントがあれば、かなり補えたはずで平塚のコメントをただ取捨選択しただけという内容は、資料としては、興味深いが読後感は、釈然としないものが残る。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
三億円事件の捜査の多くは無関係だったようで、気の毒だった。,
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レビュー対象商品: 刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 (新潮文庫) (文庫)
名刑事として有名な平塚八兵衛が、吉展ちゃん事件・帝銀事件・小平事件・スチュワーデス事件・下山事件・カクタホテル殺人事件・三億円事件について、 当時自分がどういう捜査をしていたかの回顧録。500ページ強のうち、 後半200ページ以上を三億円事件に使い、事件によってページ数はバラバラ。 八兵衛がどういう捜査をしていたかの本であって、事件の概略は詳しくなく、わかりにくいので、 特に帝銀事件・下山事件については、松本清張の「日本の黒い霧」などを既読してから これを読むとわかりやすい。 三億円事件はいろいろな本が出ているが、当時の細かい状況は、 過去のどんな著作よりも詳しく出ているので、おもしろいし、ためになるし、 知らなかった話もたくさん出てくるので勉強になる。 但し、三億円事件は結局犯人が捕まらなかったので、八兵衛が必死に追いかけていたあらゆるネタは、 後で考えると何にも関係がないつまらない無関係な事を追い回していただけと思われるので、 その点は読んでいて気の毒だ。帝銀事件の平沢も、最後まで犯行を否認していたのだから、 警察が平沢を当時自供させたのは間違いだったかもしれないが、 八兵衛の証言本だから、そういう後日談が検証されているわけではない。 新聞記者の佐々木嘉信氏他が、八兵衛の語り口調でまとめた文なので、読みやすい。
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