リメイク作「一命」も観てきたがあっちにはなくて本作にあるのは
「男気」とでも言いましょうか、とにかく本作は「男スイッチ」が
ONになってラストに向かって怒涛のようにカタルシスが駆け巡るのですが、
新作の方はそっち方面が薄くてお上品過ぎ。
一番燃える「あるシーン」がまるまる無いのも問題だし女性層意識したのだろうが
ふんどしとブリーフの違いみたいな感じでした。
映画はミステリー仕立ての構造になっているが,
解き明かされてゆく真相は思い返す度に胸しめつけられ涙を禁じえない。
直球過ぎるタイトルに特に女子には誤解されそうだが
今の世に通じる様々なテーマを内包した本作の懐の深さは半端ではなく
根底にある人間愛の儚さ脆さが心の琴線をかき鳴らす。
私は周囲の,この映画を観てなくて,今後も観そうにない知り合いに
よく内容を語って聞かせるのだが,私のつたない語り口だけでも
聴いてる方は男女問わずたいがい皆目頭が熱くなり、
「いい話じゃないかその映画観たいぞオイ」と言い出す。
今の世に生き,興味なかった者達までも熱くさせる橋本忍奇跡の脚本であり
観れば小林正樹のケレン味タップリで劇画チックな魂の演出に
アドレナリン出放題。正座で号泣だ。
あぁこの作品を語り出すとついつい長くなってしまう。
DVDは昔の資料映像のようなヤバイ画質で白黒というより白灰だったが
さすがブルーレイは黒がクッキリ。臨場感は半端なく仲代の眼力も5割増。
最初にこの画像で観れる人は本当羨ましい。
とにかく一生観られる映画なので買って損など微塵もなし。
さて今後はこのブルーレイを持ってまだ未見の連中の門戸を叩くとしよう。
お上品リメイクヴァージョン見る前にこっちを見ろ!と。