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切腹 日本人の責任の取り方  (光文社新書)
 
 

切腹 日本人の責任の取り方 (光文社新書) [新書]

山本 博文
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『会津藩家世実記』『加賀藩史料』などの一級史料に散見される数多の切腹。そこから見えてきたのは、武士社会の特異なあり方と、現在もなお続く、日本人固有の「責任の取り方」であった。本書では、史料に埋もれた多くの“ハラキリ逸話”に光を当て、誇り高く潔い、しかしどこか辛くて切ないサムライの生き様を探索する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山本 博文
1957年岡山県生まれ。東京大学文学部卒業。82年、同大学院修了。文学博士。現在、東京大学史料編纂所教授。92年、『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社)で第四十回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 241ページ
  • 出版社: 光文社 (2003/5/16)
  • ISBN-10: 4334031994
  • ISBN-13: 978-4334031992
  • 発売日: 2003/5/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
切腹の作法等も書いてあるのかと思ったのだが、それは豆知識程度でしか
なく、ひたすら切腹の事例紹介。
でも、なかなかおもしろく読める。
他の藩との諍いを避けるため、理性的に要領よく処理したら藩主から武士に
似合わぬ行動と判断され切腹とか、藩主まで了解をとって藩札を出したら
インフレになったので担当者のみ切腹とか、とにかく藩主や家の当主に迷惑
かからないように切腹とか、江戸時代の武士はどこから切腹が襲ってくるか
わからない状況で生きていたのです。
でも切腹は一種の名誉刑であり、自分で自分の始末をつけられる存在の武士
にしか許されていなかったというのもなんだかなあという気になります。
今の政治家や官僚にこの時代の厳しい結果責任が問えれば、ほとんどが切腹
でしょう。(いや、断罪かもしれないか?)
これだけ切腹が身近であれば、江戸時代の武士は時代劇によくあるような
不正はほとんどしなかったというのもうなずけます。
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形式:新書
切腹した人、された人に焦点をあてて、
ひたすらハラキリを扱った本。
時代ごとに価値観が違ったり、人ごとに理由が違ったり、
身分によって様式が違ったりと、切腹も様々であって興味深い。
ただ、副題に「日本人の責任のとり方」とあり、
あたかも現代日本と切腹を絡めている話だと思いきや、
現代の話は「おわりに」でちょこっと触れてるだけなので注意が必要です。
中身はひたすらハラキリの事例紹介です。
一般の読み物というよりも、専門書という感じがしました。

当時の日本人の血は、確実に現代日本人に引き継がれている。
江戸時代でも、上司の責任逃れで部下に切腹させていたらしいですよ。

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By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:新書
 小倉紀蔵の『創造する東アジア』に三島由紀夫との関連で出てきた「腹」という概念を理解するために参考にならないかと思って読んだ。
 その点について言えば、第1章に「なぜ“腹”なのか?」という節があり(p20)、新渡戸稲造『武士道』中にある「特に身体のこの部分を選んで切るは、これをもって霊魂と愛情との宿る処となす古き解剖学的信念に基づくのである」を再評価した千葉徳爾による「人がその本心あるいは真心を示す手段で、それも最後の確かな方式」であるとする主張に著者は共感を寄せている。また腹に対するこのような位置づけは「広くアジアに存在する観念であり、日本においては東北日本に発生したものだという」という説も併せて紹介されている。
 まあ、これで小倉の言う「腹」がスッキリ呑み込めるわけでもないが、今後考えていく足掛かりにはなりそう。また、主命によって容易に死に赴く「主体」のあり方というのも、改めて考えてみたい主題だと思う。
 もっとも理念としての切腹とは別に、現実は頽落していくわけで、豊富な事例紹介によって実態がかなり理解できたと思う。「おわりに」などで現代日本における組織の責任処理のあり方と切腹が対比されたりするのだが、確かに同型だと感じられる。これについては、それが本当に日本固有の問題なのかどうか検討の余地があるし、私はどちらかと言えばそのような立論には慎重でありたいと考えているのだが、半ば納得させられたのも事実。
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