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53 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
立ち向かう勇気が欲しければ,
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レビュー対象商品: 切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話 (単行本)
「テクストの変革こそが革命の本体」という一見何のことかよくわからない定義を、圧倒的な説得力で説いていく。文章のきれのせいか、インタビュー形式だからか、本のページから著者がせり出してしゃべっているような雰囲気の中で読んでいた。特にルターの改革を扱った第二章、終末論を叩く第五章については私には感動的という表現が合う。よく宇宙科学の本を読むと、そのスケールの大きさに対して自らの卑小さが見えてきて勇気がわいてくることがあるが、宇宙とは関係のない「読む」という行為を取り上げただけの本書でも同じような、いやそれ以上の力をもらえる読後感。
38 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読み、書き、生き延びよう,
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レビュー対象商品: 切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話 (単行本)
読み終えた今、読了後の感動にしばらく浸っていられる感動的な本でした。いかに「言葉」(広い意味で「文学」)が重要なのかを世界史のなかの「革命」をたどりながら語る。ムハンマドもルターも「言葉」を読み、新しく書くことから革命を始めたのだった。それが「文学」なのだった―。論文ではないから読みやすいし、主張は明確。特に最終の5話の「終わりなんてない」という話は圧巻です。 著者は年下ですけれども同時代を生きていてよかった。ニーチェ、フーコー、ドゥルーズといった思想家や、ドストエフスキーやジョイスやヴァージニア・ウルフや夏目漱石といった小説家に親しんでいる人は「よくぞ書いてくれた」となるはずですが、しかしいずれも知らなくても文字が読めれば誰でも感動してしまうはずです。頭の硬直した大人ではなく、世界史を勉強仕立ての高校生や、高校での世界史に意味を見いだせなかった大学生にぜひ読んでほしい。 「夜話」というタイトル通り、翌朝から気分がよくなるすばらしい本です。
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
宙に浮いた革命;,
By 小粒 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話 (単行本)
「文学」の解釈を法典や聖典--つまりあらゆる意味でのテクスト--にまでひろげ、「読む」行為について命がけとの見解を示した点は非常に興味深く、 リテラシーについての認識を深めさせられた。 しかし文学は終わっていないというあたりになると 「文学」の定義が突如狭まってしまい (従来のフィクション、純文学、そして思想哲学といった辺りのジャンルのみを さしていると思われる)、 今までの「読む」行為についての話は何だったの?と思ってしまった。 美術(絵画)、音楽、ダンス、デザインといったジャンルを引き合いに出しているが それら他ジャンルについての考察が全くないので、単なる文学同業者への愚痴に聞こえてしまう。 文学の定義が揺れ、有形/無形の芸術がごっちゃになり、 ざっくりした数百万年単位の計算と相まって空中分解してしまった印象。 革命について書くなら、「終わり」の定義をはっきりさせてほしかった。 絶対的な世界の終末についてなのか、或る芸術ジャンルの衰退についてなのか、 時間/空間をもつ芸術がそれぞれ内在させる「終わり」なのかがわからないので、 作者がどのような革命を指向しているのか共有できなかった。 ついでにいうと大事な部分が全て引用なのも気にかかる(タイトル含め)。 偉人をこき下ろしつつ、ヨーロッパのことをたかがユーラシアの半島と言いつつ、 大事な部分だけはこの人(フランス人)も、この人(ドイツ人)も、ほらこの人だって言ってるんだから!って、 結局著者の主張は何だったのか…哲学書ってこういうもんなんですか? 個人的には、芸術論は持ち出さず、リテラシー行為に特化した方が面白かったのではと思う。 引用まくりの人間アーカイブな著者が更に文献学寄りに立てば、鬼に金棒、 よっぽど実践的で「文学」の救いになろう。 問題提起は興味深かったので星三つ。
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