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分析哲学入門 (講談社選書メチエ)
 
 

分析哲学入門 (講談社選書メチエ) [単行本(ソフトカバー)]

八木沢 敬
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

現代哲学への最良の入門書、登場!    欧米では現代哲学の主潮流をなす分析哲学。その考え方の魅力を、専門用語を使わず、あくまでも日常的な話題に題材をとりながら、あますところなく語った快著。

内容(「BOOK」データベースより)

英語圏の国々では現代哲学の主流であり続ける分析哲学。しかし、日本ではその存在感は薄い。その現状が「限りなく号泣状態に近いくらい悲しい」と嘆く著者による、渾身の入門書。「ある」とはどういうこと?「知っている」とは?「心」とは?「物」とは?分析という「理屈」を武器に、そしてユーモアを隠し味に、哲学的思考へとあなたをいざなう快著。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 272ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/11/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062585200
  • ISBN-13: 978-4062585200
  • 発売日: 2011/11/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By 皿皿
自分は哲学は分析哲学しか知らないがその経験で言うと、特に哲学書の場合、議論の最初の一歩に警戒してし過ぎることはない。どういう言葉と方向で問題提起するか、そこで致命的に外していれば、あとはいくら理屈を精緻に詰めても時間の無駄である。
この本の第3章がいい例である。「知識の必要十分条件」あるいは「知識命題の真理条件」という問題設定自体に一見不審はない。この方向の知識概念の標準的分析に従うと(ゲティア論文と関係なく)例えば「私は日本の首都が名古屋であることを知っていない」という命題は真である。これを「とりあえず正しいだろ」と思うか、「何か知識概念のコアを外している」と思うかが、大きな分かれ目である。
ムーアのパラドックス(Pであるが私はPと信じない)で示された言語機能の本質は、サール・クリプキ・ミリカンなど多くの哲学者に理解を共有されているが、しかしまだ身に染みて理解していない分析哲学者が多いのも実情である。確かに今風にいえば「発語内行為の誠実性条件違反」で決着済みで、パラドックスと称するのも大げさに思えるかもしれない。しかし「意味論と語用論、命題と力は別問題」程度で片付ける代償は大きい。
本書で分析哲学の定石的問題設定と展開を知っておくのは無駄ではないし、初めて経験する(特に頭のいい)人には新鮮に感じられて不思議はない。だから別に本書を否定はしない。
ちなみにこの著者は、「理屈を語る」というより「言語や世界のある側面に注意を向ける」という方法の人だったウィトゲンシュタインは嫌いなようである。また(間違いなく)自分の問題意識が中心でその範囲内で分析哲学を利用するに過ぎない野矢茂樹とは対照的である。
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
分析哲学入門のさらに入門書。「ぶんせきてつがく」って何?とゆーことを身近な題材を使って、すんごく噛み砕いて、ユーモアを絡めて解説している。 身近といっても安楽死の倫理的問題とかじゃない。もっと身近。「知る」って何?「おなじ」ってどういうこと?普段何気なく使っている概念でも実は突き詰めるととても難しい。
 
こう言うテーマを論じているのは別に分析哲学だけじゃない。いろんな思想家、評論家も論じてる。じゃあ何が違うのか?
 
分析哲学の武器は理屈である。「理屈じゃダメだ、現実は違う」。なるほど、でもその主張も理屈である。「ある理論によればこうなるはずだったが実際にはこうなった」と言っているのだから。これは本書の受け売りだが。 正確に言えば、分析哲学の武器は筋道の通った論理である。それからもう一つ、曖昧さの排除である。言語には曖昧さが付き物だが、曖昧さが少ないほど議論が混乱しなくてすむのは確かだ。

日本で哲学コーナーにおいてある本の九割は非・分析哲学である。そういう本を手にとって、「なに言ってんだかさっぱりわからん。哲学者ってアホですね」と思った人に是非読んでほしい。形式論理にもちょこっと触れているけど読み飛ばしてもOK。
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哲学の入門書と言うと、哲学者の思想を紹介するだけの内容の書が多いが、この書はまったく異なる。
分析哲学について、実際にどのように”哲学”しているのか、具体的な”分析”を紹介し、読書がまさに、分析哲学を経験するように書かれている。
その意味では、分析哲学のワークブックと言える。
各章の最後に、その章で扱ってテーマについて、主要な哲学者の名前や著書を紹介し、読者がさらに自分で調べられるように配慮している。
八木沢は、日本では分析哲学がメジャーではないことについて、非常に悲しんでいるが、この本を読んで、その理由がよくわかった。
この書でも強調されているが、分析哲学は、とにかく理屈を重んじる。こうした側面は、日本では好まれない。
それに、分析哲学は、英語文化圏でメジャーな哲学思考であり、日本語による日本人の思想には馴染まないのではないか。
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