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分別と多感 (ちくま文庫)
 
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分別と多感 (ちくま文庫) [文庫]

ジェイン オースティン , Jane Austen , 中野 康司
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「分別」のある姉エリナーと、「多感」な妹マリアン。エリナーが思いを寄せるエドワードは、ぱっとしないが誠実な青年。マリアンが激しい恋をするウィロビーは、美貌と気品を兼ね備える情熱の男性。この似合いのカップルに、それぞれ不似合いな人物が複雑に絡み、姉妹の結婚への道は紆余曲折する。19世紀英国の田園を舞台に繰り広げられる恋愛小説の傑作。初の文庫化を読みやすい新訳で実現。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

オースティン,ジェイン
1775‐1817。イギリスの小説家。おもに結婚話を題材とした、平凡な日常生活のドラマを皮肉とユーモアをもって描き、完璧な芸術へ高めたと言われる。一見同工異曲の結婚話だが、六冊の長篇小説のヒロインたちはすべてタイプが違い、異なった趣向が凝らされていることも特筆に値する

中野 康司
1946年神奈川県生まれ。青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 535ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/02)
  • ISBN-10: 4480423044
  • ISBN-13: 978-4480423047
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By romarin 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
昔映画で観たこの作品を、いつか原作で読んでみようと何年も思っていた。今回、手軽な文庫版が出て、
通常の文庫の2倍くらい高価ではあるものの文字も文章も読みやすそうだったので購入した。
『高慢と偏見』も有名なジェーン・オースティンによるこの作品は、Sense and Sensibilityという原題に沿って、
Senseを体現する理性的な姉エリナーとSensibilityを表す多感な妹マリアン姉妹の恋愛を中心に描く。
エリナーは口下手で不器用だが優しい好青年エドワードと、マリアンは物語の主人公のような情熱的でかっこいいウィロビーと、
それぞれ親交を深める。しかし、姉妹は父親に死なれたばかりで、父親の先妻の息子夫婦にもあまりよくしてもらえない。
それなりの生活が出来る程度の経済力で、屋敷を出てこじんまりしたコテッジで暮らしている状況である。
エドワードは大資産家の息子だが、厳しい母親の同意した素晴らしい相手と結婚しないとお金はもらえなさそうだ。
一方ウィロビーとマリアンは、人目をはばからぬ熱々ぶりで、周囲の人は婚約を確信。しかし、もう35になるブランドン大佐も、
マリアンを見た瞬間から愛していた。しかし真面目で陰気な大佐はエリナーに尊敬されるもウィロビーやマリアンに疎んじられる。
主人公姉妹をとりまく人々が、利益追求型だったり、意地悪だったり、思慮分別を欠いていたり、無教養だったりすることもあって、
二人の恋愛はなかなかスムーズに運ばない。登場人物たちの意外な性質や隠された過去が明らかになっていくにつれて、話は二転三転する。
主に自制心のある姉エリナーおよび筆者自身の視点に基づいて、登場人物らの会話や性質が詳しく活写される。
時に、女同士のおしゃべりが多く冗漫に思える部分もあるが、エリナーの冷静な人間観察は面白く読める。
また、人間一般についての筆者による鋭いコメントもそのなかにちらりと混ぜられていて、人生を客観的に見詰めた筆者の姿が窺える。
このレビューは参考になりましたか?
54 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:文庫
素晴しいタイトルをもつオースティンの傑作 “Sense and Sensibility”が文庫化された。『いつか晴れた日に』という題名の真野明裕訳で読んだ人も多いだろう。冷静で気配りに満ちた優しい姉エリナー(=分別)と、奔放で情熱的な妹マリアン(=多感)が、それぞれに恋をして結婚するまでの、コミカルで楽しく、後味のよい物語。『高慢と偏見』や『エマ』とはまた違った味わいがある。たとえばエリナーは、密かに恋していた相手エドワードが結婚したと思い込んでいたが、それは彼ではなく弟の間違いと聞かされて、うれし泣きする。じっと耐えてきた彼女が舞い上がる最高のシーンだ。その箇所の二つの訳を比べると、違いは文章の切り方くらいで、どちらもとても読みやすい。

「エリナーはもうその場に座っていられなかった。走るようにして部屋を出て、ドアが閉まったとたん、うれしさがこみあげてわっと泣き出した。この涙は永遠に止まらないのではないかとさえ思った」(中野訳)。「エリナはもはやじっと座ってはいられず、走るようにして部屋を出た。ドアが閉まったとたん、堰を切ったように嬉し涙が溢れ出し、もう止まらないのではないかと初めのうち自分では思った」(真野訳)。「Elinor could sit it no longer. She almost ran out of the room, and as soon as the door was closed, burst into tears of joy, which at first she thought would never cease.」(原文)
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By C&D
形式:文庫
中野康司氏の訳は、200年前のオースティンを身近なものにしてくれます。オースティンの最初の小説だけあって、初々しさなのか、ちょっと説明が長くまどろっこしい箇所もあるのですが、それをうまく切って日本語に訳してあると感じます。分別のありすぎる姉エリナーと、情熱のありすぎる妹マリアンの姉妹の物語は、どちらが正しいのか?と何度も考えてしまう知的だけれど笑いもある面白い内容です。

深刻な内容の中にも必ずユーモアが入るオースティンの表現が、にやっとする日本語で表現されているのでオースティンが書きたかったものがしっかりと日本語でも伝わってきます。こういう風に日本語で楽しめるのはありがたいです。

434ページから457ページまでのウィロビーの弁明、どこまでもしゃべり倒すウィロビーは、よくよく考えると自分勝手な男なのですが、なんだか同情してしまう、でもやっぱり間違ってる、とエリナーの気持ちになって読んでしまいます。映画「いつか晴れた日に」では、このウィロビーの弁明シーンはカットされていたので、本を読むとますますウィロビーがどういう青年だったのかがよく分かります。私はオースティンの悪役の中で、ウィロビーが一番だと感じます。

年収2000ポンドは、今の価格だと2000万円くらいだそうで、ブランドン大佐はかなりのお金持ちですね。お金の価値観についても書かれていて、話が夢物語の平面ではなく立体で現実味を帯びる気がします。

ジェイン・オースティンは本当に面白いです!何度読んでも飽きません。中野氏の訳で、未完の作品や、初期の習作も読みたいです。訳はいろいろあるほど楽しめます。
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