タイトルとは少し違って、もっぱら刀が合戦の中でとりわけ戦国時代にどのように使われたのかという論証が、この著者の特徴である「感状」に認められた戦場での負傷原因を統計的に分析した結果に基づき明らかにされている。
それによれば、刀は現実的に有効な武器ではなく、遠戦では弓・鉄砲、接近戦では槍がもっぱら使用されており、刀はその構造上の弱点など(目釘が破損する・曲がる・刃こぼれする)のため、合戦において進んで使用されるということは極めて稀であったのではないかとしている。そして、そのもっとも有効な使用法が、相手を倒した後の首取りのときであったという。そういわれればそう思うが、うーむ、日本刀マニアが聞いたら血相を変えそうな推論ではある。