NHK総合「出社が楽しい経済学 第2シリーズ」と連動した、ミクロ経済学の入門書です。放送予定に合わせ、1章1つ、合計8つのキーワードを解説しており、番組の予習・復習に使えます。さらに、第1シリーズで取り上げた12のキーワードの簡単な復習や、ブックガイドなどもあります。
各章は「クイズと答え→身近な事例に即した易しい説明→少し本格的な解説→余談」の4段構成となっており、初心者でも自然と理解・共感しながら読めるよう配慮されています。基本的には1話完結型の解説となっているので、第1シリーズを知らなくても問題ありませんし、どの章から読み始めても大丈夫です。
本書を読了しても、ミクロ経済学の全体像は見えません。しかし経済学的な物の見方は、キーワード単位でつまみ食いするだけでも、毎日の仕事や日常生活に応用できます。仕事で上手に消費者を誘導・選別するアイデアを考案したり、逆に消費者として企業の戦略を利用して賢く行動したり。それって十分すごいことですよね。
レイアウトには余裕があり、ページ数も158頁と少なめ。サラッと読めて為になる、いい本だと思います。
なお、本書はNHKの「テキスト」とは異なり、番組の内容と完全には重なっていません。解説中に登場する事例などは概ね共通していますが、番組の特徴である劇団スーパー・エキセントリック・シアターによる「夜の本格 経済ドラマ」は本書に登場しませんので、注意してください。
本書が解説するキーワード:「ロックイン」「コミットメント」「ヴェブレン効果」「心の会計」「スクリーニング」「勝者の呪い」「レントシーキング」「規模の経済性」