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出版大崩壊 (文春新書)
 
 

出版大崩壊 (文春新書) [新書]

山田 順
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

大手出版社に34年間勤め、電子出版に身を投じた編集者が、自らの体験を基に既成メディアの希望的観測を打ち砕く衝撃レポート。

内容(「BOOK」データベースより)

著者は2010年5月、34年間勤めた出版社を退社し、これまで培ってきた人脈をネットワーク化して電子出版のビジネスに手を染めてみて。そうしていま言えることは、「電子出版がつくる未来」は幻想にすぎず、既存メディアのクビを絞めるだけだと思うようになった。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/3/17)
  • ISBN-10: 4166607987
  • ISBN-13: 978-4166607983
  • 発売日: 2011/3/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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 果たして、電子書籍は出版不況を克服する「救世主」になるのだろうか?

 この本は、元・光文社ペーパーバックス編集長の山田順さんが、34年間在籍した光文社を退社した直後に書いたものであるが、正直言って、私は山田さんの予想と同じく、電子書籍が出版不況を克服する「救世主」にはならないと思う。
 と言うのは、出版不況を克服出来ない原因は、電子書籍の普及よりも、もっともっと根の深い所にあるからである。例えば、この本の第3章では、過去に発売された電子書籍の「シグマブック」(パナソニック)と「リブリエ」(ソニー)が、短期間で生産中止に追い込まれてしまった理由が詳しく書かれていたが、確かに山田さんの言うように、日本では出版業界に限らず、どこの業界でも「何か新しいことを始めようとすると、業界関係者が集まって、お互いの調整からスタートする」体質が全く抜け切れていない。
 だから、そんな状況では、大胆なビジネスモデルの変革や、出版不況の克服や、電子書籍の普及などが全く進まないのも、当然のことだと思う。

 ちなみに、私はこれまでにも、このサイトで『だれが「本」を殺すのか』(佐野眞一著、プレジデント社、のち新潮文庫)や、『出版社と書店はいかにして消えていくか』(小田光雄著、ぱる出版、のち論創社)などの、出版不況に関する本のレビューを何冊か書いて来たが、この本は、過去にレビューを書いた上記の本と同様に、出版業界全体がいつまで経っても旧来のビジネスモデルを変革出来ない理由を、はっきりと示していると言える。
 だから、もし電子書籍の普及や、出版不況の克服を本気で目指したければ、まずこの本と、上記の本を併せて読んで欲しいと思う。そして、その上で出版業界全体のビジネスモデルをどのように変革すべきか、よく考えるべきではないだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ほうじろう トップ500レビュアー VINE™ メンバー
電子書籍分析本はこれまで、浮かれすぎと思えるほどの全面肯定論か、嫌悪ばかり先に立つ感情的な否定論のどちらかでした。しかし本書は、かつて自身が強い希望を持っていたにも関わらず、厳しい現状を見聞きして未来を推測した結果、悲観論に傾かざるを得なかった著者の体験を下敷きに書かれたものです。今までの分析本とは一線を画すると言えます。
編集者として豊富な経験を持つ著者は、電子書籍は時代を好転させると期待していた。だがそれは既存メディアの破壊と混沌を招くだけの代物だったと思いを移した理由。体験を経た文章には、重い説得力があります。

ただ、私が気になったのは「セルフパブリッシングが当然のように行われることで、ゴミがあふれ、プロとその作品=良貨が駆逐されていく」の考察です。

本質とは逸れますが……今までのコンテンツだって、ゴミは山ほどありましたよ?
何でこんな本が紙資源を使って出版されるのか、何でこんな曲が、こんなゲームが……本当に数え切れないほどあった。それが変遷の中で消滅するというのならば、本当の責任は電子書籍ではなく作り手にある。電子創作物を正しく評価するサイトにより、悪貨が淘汰され、良貨が生き残ることを、私は期待したいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
38 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kzy666 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
編集者の立場から見た内情はそれなりに興味深いものではあると思います。
しかし、本書の衝撃的な内容はそれ以外のところにあります。「私も一消費者としてはその恩恵にあずかっているので書きづらいが、中国に行ったときに、書籍は別として、CDやDVDからPCソフトまで、海賊版以外は買ったことがない。」と平然と書いています。一般社会ではそれは消費者とは呼ばず、泥棒というのだと思いますが、出版業界の人の常識は異なるのでしょうか。また自分の娘の行動についても映画DVDについて「新作だけは中国の海賊版を買っている」とこの親にしてこの子ありの家族ぐるみのモラルの無さを記しています。
その一方で、IT側の人間は作品やそれを作ることに関して愛情を持っておらず作家やジャーナリストがどれだけ苦労しているか興味を示さないと評しています。
著者はこういった精神構造の方なので、その辺も踏まえて読んだほうが良いと思います。他業界に対しては理解や敬意を持たず、自らだけが高尚かのような思考を持ったこんな人たちばかりが出版業界を占めているのであれば、出版が崩壊するのも分かる気がします。
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編集長の実力って・・・
帯の「元辣腕編集長」というのを本を手に取るまえからひっかかった。ふーん?そうなの?... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ぶりゅーなり
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投稿日: 8か月前 投稿者: ながなが
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投稿日: 10か月前 投稿者: れいれい
豊富な情報収集と研究だけでなく、失敗談も含めた実践や体験談が素晴らしい
この本はデジタル化によって、出版界の利益構造がどのように破壊されていったかというプロセスを詳細に描いている。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 風憚
ごく当たり前の内容が多い
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投稿日: 11か月前 投稿者: アリン
日本の出版社が中国に買われてしまう日が来る?
本書を読んで強く感じたことは、各人が「良書を選ぶリテラシーを持て!」ということです。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: Sweets49
“書籍の絶滅”という目を背けたくなる未来予測
評者も著者同様「本棚に青年時代に読んだ本を捨てられないで残している」(p.245、以下数字のみ記す)。かつて働いていた世界も出版自体ではないが書籍流通業の一翼であ... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: Rob Jameson
ナルホド、とは思う
 出版の現場を見てきた人だけに、いろいろ興味深い面白いレポートだとは思う。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: モワノンプリュ
現状分析の鋭さに敬意
出版業界が崩壊しつつある元凶である電子書籍に対する鋭い分析と、たとえ電子書籍の脅威がなくとも現在の出版業界が崩壊していく必然性を突いた傑作。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: sarasaこと大山文樹
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