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最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
学術出版の現在を世界規模で展望した好著,
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レビュー対象商品: 出版と知のメディア論―エディターシップの歴史と再生 (単行本)
学術出版が振るわないのは、日本に限ったことではないが、主な市場が国内にしかないわが国にはことさら深刻である。本書は学術出版の歴史と現在を包括的に描き出し、その上に独自の解釈を多数与えており、示唆に富む。帯にある「出版はなぜ<危機>に陥ったか」という商業ベースの売り手フレーズに惑わされてはならない。日本の学術出版が振るわないのは、出版者の問題なのではなく、日本の大学や高等学術研究機関は機能していない、と婉曲に喝破している。(1)出版は必ずしも人事に直結しない (2)ジャーナル・コミュニティの不在 (3)モノグラフ出版の分散 (4)じつはモノグラフは存在しない (p.240)がその基本テーゼである。まことに正鵠を得た表現である。さらにこれらの背景にある出版と公共性の問題など、基本的な最重要問題にも目配りが届き、重厚な議論を展開している。
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