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出星前夜
 
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出星前夜 [単行本]

飯嶋 和一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

『黄金旅風』で有家の子どもを救うために呼ばれた外崎恵舟。しかし、この外崎が南目の代官所に追放されてしまう。
この事件に怒りを覚えた矢矩鍬之介を筆頭とする若衆が終結。折しも代官所で火災が発生し、
代官所はこの火災を集結した若衆の仕業と決め討伐に向かうが、返り討ちにあってしまう。それは、これまで一切の
抵抗をしてこなかった旧キリシタンの土地で起こった初めての武装蜂起だった・・・。

内容(「BOOK」データベースより)

すべての民にとって不満のない世などありえない。しかし、民を死に追いやる政事のどこに正義があるというのか。寛永十四年陰暦七月、二十年にも及ぶ藩政の理不尽に耐え続けた島原の民衆は、最後の矜持を守るため破滅への道をたどり始めた。

登録情報

  • 単行本: 544ページ
  • 出版社: 小学館 (2008/8/1)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4093862079
  • ISBN-13: 978-4093862073
  • 発売日: 2008/8/1
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:単行本
あの飯嶋氏が島原の乱を書く、というのは、著者の他の作品を読んだことのある人間にとってはとても納得感のある話だった。
ただ、読む前に懸念していたのは、史実としての島原の乱があまりに凄惨なため、どれだけ重苦しい読後感を植えつけられてしまうんだろう、ということだった。

そんなこんなでなかなか手を付けられずにいたが、読み始めればやっぱり一気に読了。
読後感も「いい意味での重さ」という感じで、読む前に思い描いていたものとはずいぶん違っていた。

内容的には、島原の乱のクライマックスとも言える原城攻防戦よりも、そこに至るまでの過程の方が丹念に描かれている。
そのため、結局は重苦しくならざるを得ないストーリーではあっても、多少のカタルシスを感じられるものになっている。
こういった取り上げ方はもちろん、著者も計算してのことだろう。

もう一つの舞台装置としての「長崎」もまた、印象的だ。
絶望的な状況の原城と、それほど離れているわけでもないのにやけに静かな長崎の夜。
このコントラストが強く心を打つ。

やっぱり飯嶋氏の本、期待通りです。
ぜひ。
このレビューは参考になりましたか?
26 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shinyaosawa トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 感動的なふたつの場面がある。
 ひとつ目は第1部のはじめ、外崎恵舟の夢に宣教師マグダレナが現れ、啓示を与える場面。もうひとつは第2部、島原の乱終結後、復讐を決意する寿安に、町の人々が救いを求める場面。いずれも登場人物のその後の生き方を決定する出来事として描かれているが、決してキリスト教の奇跡を讃えたものではない。
 むしろ作者は、島原の乱が、無知蒙昧な民衆の信仰の極みとして起こったのではなく、身分制度にあぐらをかく理不尽な為政者に対する民衆のやむにやまれぬ反乱であり、ひいては幕藩体制そのものへの批判として勃発した内戦としてとらえている。
 したがって、作者の目線はこれまでの作品同様市井におけるヒーローにあり、権力者たちはちっとも英雄にふさわしくないところが痛快であり、現代社会にも通じる反骨精神がたまらないのである。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 凱晴 トップ1000レビュアー
形式:単行本
天草四郎ではなく矢矩鍬之介にスポットライトを当てて島原の乱を描くという発想は非常に興味深い。本書によると鍬之介は島原の乱のきっかけとなる教会堂跡での騒動を起こした少年であるが、蜂起の虚しさにも気づいていた。人々を救うための薬を求めて長崎に行ったがために、島原の乱には加わることができず、また、結果として、薬を届けることも出来なかった。最後は代官所の警備と刺し違えて死のうとするが、死に切れなかったらしい。

誰もが平常心を保てない一揆の中で、鍬之介は自暴自棄であるけれども命の重さも受け止める人間味ある存在として描かれている。人間味ある鍬之介であればこそ、島原の乱をどう捉えていたか、非常に興味のあるところであるが、鍬之介の描かれ方は中途半端で不満が残る。特に、安っぽいドラマみたいに『それから10年後』が語られるくだり。

ここには書かれていないが、島原の乱の後、代官の鈴木重成が天草の石高半減の願書を残して切腹し幕府に抗議。二代目の代官重辰も石高半減を訴え、ついに1659年に石高半減が認められる。すなわち、著者が締めた『10年後』も島原の乱は現在進行中だったはずだ。数少ない生存者である鍬之介が10年間何を思ったのか?もう一歩踏み込んで欲しかった。
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投稿日: 2009/6/15 投稿者: nori_sun
税の禄をはむ者の無力さ
長編で読むだけでかなりのエネルギーがいる。
これが天草四郎が指揮した島原の乱の別バージョンかと
しばらく気づかなかった。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/15 投稿者: kaityan
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投稿日: 2009/4/28 投稿者: Coffey man
導入部が小児科医である読者を打ちのめした!
 恥ずかしながら、飯島和一の作品は初めて読んだ。そして歴史小説家としての著者の力量に圧倒された。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/5 投稿者: さもん あらた
面白い本でした
郷士でキリスト教徒の農村の指導者の側に立って書かれた乱の物語である。ディテールがリアル。野呂さんの諫早菖蒲日記の読後感に通じるものがある。読後感すこぶる清明!神を... 続きを読む
投稿日: 2009/2/21 投稿者: 猫目の女
夜空に光明を灯す地上の星=寿安に乾杯を!!
今年1月29日付朝日新聞に載った著者の大沸次郎賞受賞スピーチによると、松尾芭蕉が「笈の小文」に書き記した「風羅坊」という<酔狂な情熱>の親戚筋のものが著者自... 続きを読む
投稿日: 2009/2/17 投稿者: 永遠のチャレンジャー
期待していただけに残念
傑作の予感を感じつつ読み進めたものの、読後の満足感はもうひとつというのが私の評価です。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/28 投稿者: 怖がり太郎
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飯島和一の新作 0 2008/05/30
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