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出家の覚悟―日本を救う仏教からのアプローチ
 
 

出家の覚悟―日本を救う仏教からのアプローチ [単行本]

南 直哉 , アルボムッレスマナサーラ , Alubomulle Sumanasara
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

お釈迦さまの直々の教えを伝える初期仏教長老アルボムッレ・スマナサーラ氏と、真摯に仏法を追い求めつづける気鋭の禅僧南直哉氏。閉塞した日本社会・日本伝統仏教に風穴を開ける、スリリングで刺激に満ちた対談。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

アルボムッレ・スマナサーラ
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演。著書多数。日本テーラワーダ仏教協会

南 直哉
禅僧。1958年長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店勤務を経て、1984年に曹洞宗で出家得度。同年、福井県の大本山永平寺へ入門。2003年まで約20年の修行生活を送る。現在、福井県霊泉寺住職、青森県むつ市の恐山菩提寺院代(山主代理)をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 337ページ
  • 出版社: サンガ (2009/05)
  • ISBN-10: 4904507258
  • ISBN-13: 978-4904507254
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 手に汗にぎる対決, 2010/5/14
By 
kagyu (千葉県夷隅郡) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 出家の覚悟―日本を救う仏教からのアプローチ (単行本)
 いやはや、壮絶に面白かったです。出家を考える人間にとって、本書ほど役に立つ本はないでしょう。この対談は現代の曹洞禅と現代のテーラワーダ仏教との息詰まる対決になっています。この両者は緊張をはらんだ関係にあります。テーラワーダ仏教(小乗仏教)は原始仏教の直系を自認し、大乗は仏教ではないと思っているはずです。一方、曹洞禅は大乗仏教のなかでは最も原始仏教に近く、「正伝の仏法」を自認して、小乗を否定する立場にあります。
 
 実は私も、クシナガラのミャンマー僧院で、若い僧から「テーラワーダ仏教と日本のZENとどちらが優れていると思うか?」と聞かれたことがあります。その僧はZENを紹介した英語の小さな本も持っていて、それなりに勉強しているのです。私は答えに窮しました。彼は「私はテーラワーダ仏教のほうがすぐれていると思う。なぜなら・・・」と説明までするのです。私は彼の率直な人柄に爽やかささえ感じたものです。

 もちろん、修行者によって、力量に差があるので、宗派の優劣はそう簡単につけられるものではありません。例えば、道元禅師はテーラワーダの人々も認めるほどの傑出した人物ですが、じゃあ、曹洞禅をやれば道元禅師のようになれるか、というと、そんなに簡単なものではなさそうです。ことによると、テーラワーダ仏教で修行したほうが、道元禅師に近づけるかもしれないわけで。ですから、宗派の優劣はそう簡単にはわかりません。しかし、本気で悟りを求める人間にとっては「どちらの方がいいのか」はやはり大変気になるところです。正直、私はそういう視点で読んだのですが、すさまじく面白かったです。実はこの問いの答えはわたしなりに出てしまいました。
 
 本書の中で最も印象的だったのは、南氏が「自分の体験はこれで全部だ。これはどの程度のものですか」とさらけ出してぶつかっていったところです。地位も名誉もある人でしょうに、それを失うかもしれないリスクをよくも冒したものです。なんという勇気!手に汗にぎる対決とはこのことです。
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28 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「愛を語るなよ」(本文P235から), 2009/6/7
By 
リンタロー - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 出家の覚悟―日本を救う仏教からのアプローチ (単行本)
書名から受ける一般的なイメージとは異なるのではと感じつつ、
仏教の「参考書」とスマナサーラ氏は語っている。
南氏は自身の疑問点、関心のある点を素直に問うている。
そして、それに長老が明解に答えている。
巷にあふれる言論を整理するのにも役立つ。
思考力、大いに上がる。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「サンガ新書」で再刊すべき本, 2010/4/6
レビュー対象商品: 出家の覚悟―日本を救う仏教からのアプローチ (単行本)
 この対談本の両著者ともに、朝日ニュースターの番組『ニュースの深層』の宮崎哲弥がキャスターの回にゲストでよばれた事があり、それぞれ強烈な印象を残していた。

 その両者の対談、ってことで俄然食指が動いた。

 対談の内容については、ほぼ期待通りであったが、もう少し仏教の教義に関する専門的な内容に触れて欲しかった(特にスマナサーラ師)。

 本書の最大の欠点は本がデカ過ぎること。

 読めばすぐ分かるとおり、対談の内容は専門的な教義には殆ど立ち入らず、両者の体験談をもとにした、くだけた口調での人生論や世相談義。仏教その他の分野の専門知識は全く必要ない。つまり、素人に向けた、現代風仏教的生き方への案内書なのである。

 よって、読み方としては、家で机に向かってひもとくというよりも、通勤・通学途上や寝転んで読むのに相応しい内容だと私は思った。

 しかるに、この本のデカさ!スマナサーラ師の他の著書同様、「サンガ新書」の一冊として早急に再刊すべき本だと思う。

 以下、特に印象的だった言葉を記す。

ス(マナサーナ)― お釈迦さまもパーリ経典で、「信仰はばくちだ」とおっしゃっています。(p.29)
南― そうしたら、母親が泣きながら「直ちゃん(俗名は「直哉(なおや)」)、今、お寺の跡取りでもない人が出家するといったら、普通は、女性かお金で失敗した人よ」といったことを言うのです。(p.36)
南― 被差別部落民ですとか、朝鮮人に死後就けられた戒名の差別主義というのは、それはひどかった。特におもしろいことに、曹洞宗が最も激しかったのですね。(p.66)
ス― それから、言語というのはコミュニケーションのために生まれたものであって、何か真理を説明するためにできたものではないのです。(p.104)
ス― そのことで私は、世界で紛れもなく一流の仏教学者である中村元先生に、結構ケチをつけるのです。(p.106)
ス― 自殺志願者が来て、ある一人を除いて、自殺した人はいません。その人は、私の手の及ばないところで死んでしまったのです。(p.167)
南― この前、中学の講演で「夢を捨てろ」という話をしたのです。(p.196)
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