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出家とその弟子 (岩波文庫)
 
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出家とその弟子 (岩波文庫) [文庫]

倉田 百三
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

1高在学中から西田幾多郎に傾倒し,宗教文学に一境地を拓いた劇作家倉田百三(1891-1943)の代表作.浄土真宗の開祖親鸞を主人公とし,生き方に悩む多くの若い人々の心を捉えた本書は,のち各国語に訳され,海外にも数多くの読者を得た.ロマン・ロランのフランス語版への序文を付す.改版.(解説=谷川徹三 注・年譜=鈴木範久)

内容(「BOOK」データベースより)

恋愛と性欲、それらと宗教との相克の問題についての親鸞とその息子善鸞、弟子の唯円の葛藤を軸に、親鸞の法語集『歎異抄』の教えを戯曲化した宗教文学の名作。本書には、青年がどうしても通らなければならない青春の一時期におけるあるゆる問題が、渾然としたまま率直に示されており、発表後一世紀近くを経た今日でも、その衝撃力は失われず、読む者に熱烈な感動を与え続けている。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 317ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2003/7/17)
  • ISBN-10: 4003106717
  • ISBN-13: 978-4003106716
  • 発売日: 2003/7/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 青春文学の名作, 2007/4/15
By 
紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 出家とその弟子 (岩波文庫) (文庫)
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」、の言葉で有名な歎異抄を下敷きにして、老境の親鸞と息子の善鸞及び唯円の二人の弟子との問答を軸に戯曲仕立てにしたもの。宗教と恋愛(を中心とする煩悩)の相克というテーマを情熱的に描いた作品としてロングセラーを誇る。

本書のテーマは若い頃の親鸞が悩んだテーマでもある。本書での親鸞は既に他力本願の悟りを開いており、祈りの重要性を静かに教え諭す。そして、全てを赦す。唯円は純粋で、一方で純愛に悩みながら、信仰に対してもひたむきである。それだけに、悩みも深い。善鸞は親鸞の子でありながら、世俗の誘惑に溺れ信仰を拒否する。宗教に対して一般に邪魔になると言われる、恋愛、性欲、世俗の誘惑。これらに対して、親鸞はありのままに受け止めるよう諭す。宗教を、一般の人間が抱える夢と置き換えれば、本書のテーマは宗教に限らず普遍的なテーマになる。また、唯円、善鸞を自らに置き換えれば、青春時代誰もが抱える問題であろう。レビュー・タイトルで宗教文学と書かず、敢えて青春小説と書いた所以である。

面白い事に、作者は仏教徒ではなかったそうである。また、本書執筆時は病身だったという。病気の時に感じる体の熱さが、作品から感じられる熱気に繋がっていると感じるのは私だけだろうか。恋愛、性欲など青春期に誰もが悩む問題を率直に投げ出し、それに対する究極の赦しを示した青春小説の名作。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 もう1度読もう, 2000/11/3
By カスタマー
レビュー対象商品: 出家とその弟子 (岩波文庫) (文庫)
 現在46歳です。高校生のころこの本を読みました。 薄い本でしたが、退屈で最後まで読まなかったのか記憶 にありませんでした。何かのきっかけで40歳を過ぎてか ら再度読む機会があったのですが、大変感動しました。  親鸞仏教に興味を持ったきっかけの本です。まさに名著 と思います。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 恋の歓びと人生の苦悩, 2006/1/7
レビュー対象商品: 出家とその弟子 (岩波文庫) (文庫)
倉田百三が27歳の時に著した作品。著者の魂が籠められた日本近代文学の珠玉の名作である。明治維新後に西洋社会から怒涛のように押し寄せてきたキリスト教的価値観と、旧来の伝統的な仏教を融合させ、若者の人生の苦悩を描いた渾身の作品といえる。

左衛門の「心の善いものは馬鹿な眼を見せられて、とても世渡りはできないのだ」という台詞や、善鸞の「恋が道を破るのか、道が恋を破るのか私は今でも解りません」という台詞は、読み終わった後も、耳の底に残った。

唯円が恋について語るところを読んで、私は一度もそんな恋をしたことがなかったと思った。
「私はどうしても恋を悪いものとは思われません。もし悪いものとしたら何故涙と感謝とがその感情にともなうのでしょう。彼の人を思う私のこころは真実に充ちています。胸の内を愛が輝き流れています。湯のような喜びが全身を浸します。今こそ生きているのだというような気が致します。」

親鸞も善鸞も「魂の底まで淋しい」という「淋しさ」について語っているが、唯円の恋の描写で、全てが救われるように私には感じられた。

第六章を読み終えた後、もう一度序曲を読み直すと良い。心に響く。
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