「出世する男はなぜセックスが上手いのか? 」。
そんなこと、マンガ『島耕作』シリーズ読者なら自明の理なのかもしれないが、あのマンガを読んだことない人あるいは読んでも上手くなんねーよという読者に向けて、本書では性の伝道師ことアダム徳永先生が優しくわかりやすく、「よいセックス=出世への道」というピンク色の方程式を解説してくれる。
詳細は実際に手にとって読んでいただきたいが、要はおざなりのセックス=射精することが目的のセックスしかできない、パートナーの快感への気遣いの足りないビジネスマンは、結局仕事でもビジネスパートナーの心をつかめず結果、出世もかなわないだろう、ということ。本書では詳細にそのことが語られる。
ただ仕事とセックスの関係についての論述は前半限りで、後半はアダムタッチなどいつもどおりのスローセックスを教唆する内容になっている。この点について、アダム先生がルーティン化したセックスを批判しているのと同じように、先生のルーティン化した出版事業に対しての批判もあり得るのではないかと思う向きもあるかもしれないが、先生曰くセックス技術の進化は日進月歩。そのため、すぐにでも新しいセックスの情報をアップデートしなければならないのだそうだ。なるほど。
そんな新技法の中で、今回特に目を奪われたのは「アダムウォーク」なるもの。デートの道すがら、カップルが性のエネルギーを高めるためにと開発された歩き方である。実際どのようなものかは本書を開いてみてほしいが、想像するに、こんなことしたらきわめて歩きにくそうだ。
否、そんなことはどうでもいい。愛は移動速度を超えるのだ。
さらに本書には、アダム先生直伝のスローセックスの動画が無料ダウンロードできる魔法のパスワードも同梱。ぜひAmazonで買って、先生の秘技を体感してほしい。
ちなみにパートナーとの豊かなセックスを通して豊かな人生を提唱するアダム先生は、性的にタンパクを気取る草食系男子という現代の若者の潮流にも、当然批判的な構えだ。
そんな彼らに先生は、次の言葉でとどめの一撃。
「あの可愛らしいウサギも性欲は半端ではありません。一年中発情しています。」(本文より)
どうだ、まいったかっ!!