『パタリロ!83』と同時期発売である本巻の収録作品には、かつての『パタリロ!』に漂っていたある種独特の雰囲気が感じられます。
嫁と姑の敵対関係を扱った<第5話>のエンディングは“お約束”の締め括りとはいえ、思わずホロリとする読後感を与えてくれるというパタリロ作品に通底する手法を踏襲しています。
今巻が2巻目となる「家政夫」シリーズです。長く続く作品が辿らずにはおかない“マンネリズムへの道”を巧みに避けるためのパラレル・ワールド展開なのでしょう。
思わず「プッ!」と吹き出すギャグにお目にかかることは近頃では稀になりました。レビュアーの年代がバレてしまいますが、<第8話>に出てくる「正論」を地名に引っ掛けた「むっ スリランカじゃ」「いや セイロンじゃ」「人間が古いと地名まで古い」は、久しぶりに笑えました。