ミステリとホラーが見事に融合した
「刀城言耶」シリーズの第2作です。
2009年2月現在、第4作まで出ていますが、
一番構成がストレートな作品です。
【怪異譚を求め日本中をたずねる小説家・刀城言耶は
瀬戸内にある鳥坏島の秘儀を取材しに行く。
島の断崖絶壁の上に造られた拝殿で執り行われる
<鳥人の儀>とは何か?
儀礼中に消える巫女!大鳥様の奇跡か?
はたまた鳥女と呼ばれる化け物の仕業なのか?
本格ミステリーと民俗ホラーを融合させた高密度推理小説。】
・・・そんな作品紹介が
本の裏面に記載されていますが、
本作は正に人間消失の謎オンリーで、
直球勝負をしてきます。
人間消失が起き、
その謎を刀城言耶が解く。
この作品はそれに尽きると言えます。
他の3作のように
複数の謎が提示されたりすることはなく、
人間消失の謎のみが語られていきます。
また、章ごとに描写の視点を変えるようなこともなく、
ずっと刀城言耶の視点で語られていきます。
その点では、構成がすっきりして
読みやすい作品になっています。
ホラー色は他の3作より薄いですが、
その分、ミステリ色の強い作品に
仕上がっていると言えるでしょう。
人間消失のトリックが最後に明かされますが、
衝撃度はなかなかなものです。
思う存分、驚いてみてください。