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凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)
 
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凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫) [文庫]

「新潮45」編集部
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる―雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか?記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ!やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪”を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。

出版社からのコメント

この本から、事件が動き始めた!
「他にも人を殺しています。警察はそのことを把握していません」。死刑判決
を受けた男・後藤良次が、獄中で衝撃の自白を始めた。被害者は複数人、そして
首謀者はまだ娑婆にいる----はたして、奴の話は真実なのか!?
告白を受けた雑誌記者は独力で現場を歩き、関係者への取材を開始した。やが
て、明るみに出てきた衝撃の事実とは......法治国家・日本の暗部を抉りだし
て、ついに警察をも動かした迫真の取材記録!
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 386ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/10/28)
  • ISBN-10: 4101239185
  • ISBN-13: 978-4101239187
  • 発売日: 2009/10/28
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
形式:文庫
終盤、「先生」と後藤の写真が出てくる(文庫版で加えられた章なので、単行本では掲載されていないと思われる)。
それまで、先生と共犯であった後藤の供述から、二人が犯した殺人の数々を身震いしながら読んできた読者は、
後藤の想像通りの任侠顔と、先生の「普通のおじさん」然とした佇まいのギャップに驚かされるだろう。
ある人物の周りで、続々と人が不審な死を遂げている。不審な点は多いが、殺人と決定づける証拠もないので、警察も簡単には動けない。
共犯であった後藤の告発を受け、雑誌記者がほとんど一人で事件を掘り返し、警察を動かす。
連続殺人事件のドキュメンタリーだが、一人の死刑囚の告発から、警察の力も借りずに証拠も不十分な殺人事件を立件するまでの取材は気の遠くなるような作業だろうが、雑誌メディアが持つ力への信頼と自負が、著者を動かしている。
インターネットで多くの情報が無料でリアルタイムに配信される時代、時間をかけて足で稼いだ、記者クラブも経由しない不安定な、それでも社会を動かす情報を発信できるのは、雑誌メディアのみがもつ武器であろう。
本件のような、闇に埋もれて世間からも忘れられた事件を、一件一件掘り起こすのは、どれだけネットに情報が氾濫しても、長年足で事件を追いかけた著者のような人間にしかできない。
著者の雑誌記者としての矜持と、雑誌メディアへの危機感が、凶悪犯罪を白日の下に晒した。敵は凶悪連続殺人犯でもあり、記者クラブメディアやインターネットでもあった。
その意味で、著者自身の雑誌記者としての葛藤を追体験できる、すぐれたドキュメンタリーでもある。
真に「凶悪」に対峙できるのは、デジタルツールではなく、強靭な精神と足腰である。つぶやきではなく咆哮である。
解説で佐藤優が紹介する、おしぼり一枚で看守と交渉を優位に進める囚人の話は、唸らせられた
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 死刑囚が新たな殺人を告白しているドキュメンタリーです。新潮45に一部が
報道されてから、一年たった今を書いています。
 書かれていることが事実であるのであれば、殺人犯人が、世間に離された
まま生活をしていることになります。
 世の中に解らなければ人を殺しても、人の土地を勝手に転売して、大きな
お金を手にしても何の処罰も受けない人がいるのが事実なら、事実を公に
出して、決して闇に葬る事の無いようにしてもらいたい物です。
 もし、一人暮らしの人が突然いなくなってしまっても、世間とつながりの無い
人であれば、そのままになってしまい、赤の他人が家と土地を売ってしまうこ
とが本当に有りそうな気になって来る本です。
 読んでいて殺伐としてくる本ですが、犯罪は許せないと思う本です。
このレビューは参考になりましたか?
53 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
形式:文庫
 白熱のノンフィクション、これほどすごい内容のノンフィクションは滅多にない。これほど興奮しながら読んだ本もあまりない。

 獄中の元ヤクザの死刑囚が告発した「上申書」、これがついに警察を動かし、警察の執念の捜査によって、のうのうと市民生活を送っていた"先生"とよばれる真の凶悪を追い詰め、逮捕起訴し、判決が下されるまでのストーリーが、この文庫版で完結した。単行本では未完に終わっていたストーリーが文庫版で完結したのだ。
 そしてこの獄中の凶悪犯の告白を聴きとり、徹底的な裏付け取材を行った上で雑誌記事にし、警察を動かしたのは、「新潮45」という月刊誌の編集記者・宮本太一氏(現在編集長)であった。雑誌メディアの底力を天下に示した力作である。

 「事実は小説より奇なり」、などというと陳腐に響くかもしれないが、このノンフィクションはドストエフスキーの小説よりはるかにすごい迫力をもっている。
 それは事実のもつ重み、探り当てた真実の重みであろう。文庫版ではじめて読んだ私は、この事実のもつ迫力に圧倒され続けた。

 自ら手を下さすに人を殺させ、人の死をカネに換えてきた錬金術師、"先生"。この存在には、何か得たいの知れない、人間悪の化身のようなものを感じる。
 しかしそれはサイコキラーではない、快楽殺人でもない、なにかしら人間として底が抜けているというか、人間としてのタガの外れた知能犯としての姿を見いだすのである。この男はいったい何者なのだ、と。
 しかし、事件はすべて解決されたわけではない・・・

 とにかく、結末などいっさい知ることなく、最初のページから読んでみるべきだ。
 間違いなく、最後まで読み切らずにはいられない本なのだ。

 
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追跡取材が実を結んだルポ
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