初めてピンク映画時代の若松孝二作品を観たが、かなり面白い。
最初のシーン以外はすべて荒野のシーン。
色彩は白黒だが白昼夢のシーンはカラーになったりする。
ただ全編リアリズムと縁のない映画なので色彩の変化には別の意味があるのかもしれない。
そのほかも何らかの比喩が示されているのかもしれないが私には観ていて分からずじまい。
観念的な台詞の応酬が続き奇妙な世界(荒野)をさすらうことになる。
この時期の前衛映画っぽさが全開だが、ピンク映画としてのエロチシズムもなくはない。
死臭漂うユーモアとでもいうのだろうか?暴力的でありながら不思議なユーモアを感じる。(脚本の大和屋笠のセンスか…)
どことなく「癒し」まで感じる。(まあ、確かに家族などと観る映画ではないが)
ソフトとしては
美しいデザインのジャケットもなかなか秀逸。本編の映像もなかなか綺麗だ。
特典映像は監督インタビューが興味深い。そのほか、撮影時のスチル(というよりスナップ?。横を自衛隊の戦車が通っている!)
この映画のタイトルは大島渚がつけたという。当時の二人の関係も興味深い。
もともとは「ガセネタの荒野」というタイトルだったそうだ。
それなりに注目作だと思うが、近所のレンタルでは見ることができない。今回購入することで見ることができた。満足です。
(さっそく他のも観てみようと思う)
しかし、特に挿入歌は傑作だ
「ウーアー ウーアー♪ 星の尻尾は何故… 流れ星〜♪」