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凍鶴 (小学館文庫)
 
 

凍鶴 (小学館文庫) [文庫]

上村 一夫
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

▼全14話●登場人物/つる(芸者・幼いころに置屋(芸者を管理・派遣する商売)に売られ、芸者を目指す。片足を上げ、もう片足で立つ仕草から名付けられた)、お女将さん(つるのいる置屋のおかみ。陰性の知恵がよく働くが、人情も持ち合わせている)●あらすじ/「松乃屋」という置屋に売られ、芸者の修業をしているつるは、まだ十を過ぎたかどうかの少女。彼女のような子を、花柳界では「仕込っ子」とよんでこき使っていた。そんなある日、届け物に行った先で、つるはヒロシという寝たきりの男の子に出会う。つると二人きりになった彼は、芸者になった姉と寝たきりの自分の境遇を、そしてその原因となった貧乏への恨みを切々とつるに語り出すが、彼女はうつむいたまま。すると、ヒロシは突然懐から金を差し出し、つるに「きみの裸をみせてほしい」と迫る。一瞬ためらったつるではあったが、故郷の母を思いながら、彼女はきっぱりと着物を脱ぎ捨てた(第1話)。▼松乃屋一のべっぴんである花千代が逃げ出した。彼女はその翌日に、竹内先生と呼ばれる旦那に落籍されることになっていたのだ。結局彼女は交番で縄をかけられており(当時、花柳街の入口には必ず交番があり、芸者が逃げ出さないように見張っていた)、松乃屋へ引き渡される。しかしお女将の心配どおり、すでに花千代は処女ではなかった。竹内先生との間に「落籍されるまで花千代の処女を保障する」約束を交わしていたお女将は、おおあわてで「血袋」の使い方を花千代に伝授しようとする…(第2話)。●本巻の特徴/本巻では、第7話までは仕込っ子として辛酸をなめながらもくじけないつるの姿が、そして第8話以降では、一人前の芸者になり、男と女の駆け引きの世界に身を投じたつるが描かれてゆく。●その他の登場キャラクター/春(松乃屋の仕込っ子として、つるにつき従う:第8~13話)

出版社からのコメント

現代では失われてしまった花柳界。外からは極めて華やかに見える世界だが、その内側では、一般社会をしのぐような暗さを併せ持っていた。その暗い部分を、上村一夫はこの「凍鶴」で余すところなく描き切った!

登録情報

  • 文庫: 356ページ
  • 出版社: 小学館 (1996/08)
  • ISBN-10: 4091921620
  • ISBN-13: 978-4091921628
  • 発売日: 1996/08
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 職人の描く人間ドラマの傑作, 2005/1/22
レビュー対象商品: 凍鶴 (小学館文庫) (文庫)
置屋の仕込っ子つるが芸者へと育っていく過程を描く。
人間のおかしさとかなしさと生き強さの軋み合いが
無理なく一冊に篭められている。
絶妙。傑作の部類に入る。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 生きていくことへの楽しさと悲しさ, 2006/1/8
レビュー対象商品: 凍鶴 (小学館文庫) (文庫)
置屋に売られたつるが、名妓になるまで。

様々なエピソードが、おかしくもあり、悲しくもある。

ただ、本にまとめるにあたり載せられなかった話が二話だけあるそうです。犯罪を容認する内容と、それによって後の話とのつじつまが合わなくなるという理由から削除されましたが、読んでみたいです。
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