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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自然と動物を描いた短編集。文句なし!,
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レビュー対象商品: 凍土の旅人 (ビッグコミックススペシャル) (コミック)
’94〜’04年に発表された短篇6作品が収録された短編集。初出はビックコミックオリジナル増刊のものが多い。4篇は動物を描いたものである。題材は幻の白いヘラジカ、アラスカの狼、マタギの猟犬と熊、寿命をむかえた鯨である。動物と人間の信頼あるいは闘いが描かれている。 どの作品も甲乙つけがたいが、一つあげるとすればアラスカでの狼と一人の男の息詰まる闘いを描いた『白い荒野』であろうか。この作品はジャックロンドンの「白い牙」の第1章を再構成した作品とある(私のしらない作家なのだが…)。 残る2篇のうち1篇はマンガ家修行時代の著者と思しき青年の住んでいるアパートでの日常を綴った小品である。スケッチのようであるが何かほっとする作品である。 私にとって、動物を扱い優れた小説を書くのは吉村昭であるが、優れたマンガを描くのは谷口ジローである。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大自然の生命(いのち)に触れることのできる作品集。味わい深い一冊です。,
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レビュー対象商品: 凍土の旅人 (ビッグコミックススペシャル) (コミック)
大判サイズ(縦210mm×横148mm)の本の中からふつふつと湧き上がってくる大自然の息吹。谷口ジローの絵は、やはりこうした大判サイズの本で見ると、格別の味わいがありますね。ビュウウウウと吹き荒れる風の音や、パチパチとはぜる薪の音、オオオオウというオオカミの群れの遠吠えなど、本の中から聞こえてくる大自然の呼び声に、心を揺さぶられました。ジャック・ロンドンのメモをもとに、アラスカに生きる不思議な老人との出会いを描いた「凍土(とうど)の旅人」。(初出 2003年) ジャック・ロンドンの『白い牙』の第一章をもとに、人間と飢えたオオカミの群れとの攻防を描いた「白い荒野」。(2003年) 昭和初期の秋田県仙北郡。愛する息子を熊に殺されたマタギの猟師が、老獪な年寄り熊に戦いを挑む「山へ」。(2002年) 昭和三十三年八月。八歳の少年・タカシのひと夏の思い出を綴った「貝寄風島(かいよせじま)」。(2004年) 昭和四十五年、秋。漫画のアシスタントをしている青年と、彼が住むアパートの住人たちとの交流を描いた「松華樓(しょうかろう)」。(1998年) アラスカの極北の海。ザトウクジラのディックのあとを追って、主人公の男が海の底へと向かう「海へ還る」。(1994年) 以上、六つの短篇漫画を収めた一冊。 なかでも、マタギの老人と大熊との因縁の対決を描いた「山へ」の一篇が素晴らしかったなあ。満月が冴え冴えと光る“嵐の前の静けさ”を描いたシーンから、死を覚悟した老人と熊との対決シーンへと至る話の臨場感、スリリングな味わいに、ぐいぐい引きずり込まれました。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
サブタイトルに偽りなし,
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レビュー対象商品: 凍土の旅人 (ビッグコミックススペシャル) (コミック)
一番好きなのは、鯨の墓場のシーン。星野道夫さんがこれを目にしてゐたら、泣いて喜ぶのではないかと考へました。星野さんの写真でもさうですが、氏の動物画は、はっとさせられるものがある。鯨ってこんな形しとったんだな、そんな気づきがたくさんあります。
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