スノーボールアース仮説・・・かつて地球は全球凍結したことがあった!という衝撃的仮説。もしこれが真実なら宇宙から見た地球は「“白”かった」ことになる。生命存在の可能性を退ける氷の惑星。私たちの星、地球がかつてそのような姿であったとは!しかも、その大イベントがなかったら人類は今ここにいなかった?!ある日著者の下に舞い込んだ一通のオレンジ色の封書から、この大胆な仮説を巡る長い検証の旅が始まる・・・。著者は東大准教授で、スノーボールアース研究の日本における第一人者。絡み合った糸を解きほぐすような丁寧な論理展開、立ち止まる度にすかさず差し出される易しい手引書。敏腕のガイドは、科学者たちの熾烈な攻防や、謎が謎を呼ぶミステリアスな展開を織り込みながら、私たちを一気に最終章まで導いてくれる。スノーボール仮説の山頂からは、地球と生命のたどった壮大な歴史を読みおこす科学の足跡がよく見晴らせる。爽快な読後感である。