この本には、耳にイタ〜い話がたくさん出てきます。
無計画に食材を買いこんでは、「とりあえず」冷蔵庫に入れておく。
賞味期限が迫ると冷凍庫に移して、いつしか忘れてそのまんま。
そんな経験ありませんか?
長年さまざまな家庭の冷蔵庫をチェックしてきた魚柄さんが目撃した例では、
冷凍庫の奥から4年前(!)の肉のパックが出てきたこともあったとか。
そんな最近の日本人の怠惰な食生活に‘渇’を入れる骨太な一冊。
いつもながらの飄々とした語り口ながら、魚柄さん、けっこうマジで怒ってます。
これまで、主に「わが家の台所」から食を語ってきた著者は、
今回さらにグローバルな視点からも現在・未来の食を論じています。
砂漠化が急速に進行するオーストラリア、水質汚染が深刻な中国、
世界的な食肉離れによる水産資源の枯渇化……。
「一杯の牛丼を作るのには2トンの水が必要」(!)なんて知ってました?
自分の食生活が世界と繋がっているのだということが具体的なデータを
もとに示され、まさに目からウロコ。
ファッションと化した「ロハス」とは違う、地に足の着いた「生活の達人」による
暮らしの工夫が詰まった本書は、実践的「食育」のための理想的教科書!
親子で読んでほしいですね。