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52 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
いろいろ丁寧に語ってくれているが、根性論に落ち着いてしまうのが辛い,
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レビュー対象商品: 冲方式ストーリー創作塾 (単行本)
著者の作品である「蒼穹のファフナー」や「マルドゥック・スクランブル」のプロットや作中登場キャラクター設定、編集者との打ち合わせなどを中心に、ライトノベルを中心とした小説の作成法が語られています。技術面の内容ははっきり言って薄いものです。文章の上達法に至っては「自分の好きな作家をまねてそこからいつか脱却しなさい」程度の説明が2〜3Pあるだけですし、キャラクターやストーリー設定も始め自分がノートに名前とラフな外見と性格を考えたものを並べていき、あとから編集の指示とアドバイスに従って加筆や追加、削除を行うといった結構読む前から見当がつきそうなものです。従って指南書としては(ライトノベル専門としても)あまり実のある部分は少ないように思えます。 しかし、この本には、執筆における紆余曲折がかなり克明に書かれています。そこに価値を見出すことが出来ます。数回にわたる編集者とのプロットやキャラクター設定の相談の結果、合意に至ったにもかかわらず、完成した原稿はとても編集者の望むものとは違っていて、ゼロからの書き直しを要求させられるというシーンが何回も書かれています。それが完成、製本に至るまで何回も続くのだそうです。この努力を無にされてもあきらめずにひたすら書き続けられる人間が、作家として生活していける人物となりえるのでしょう。いろいろ書いても最後はそこに行き着くのだな、ということを思い知らされました。 あえて一つ注文をつけるのなら、本を書くためには本を読め、そして自分に合った本を見つけてそこから技術を吸収していくべし、という建設的なアドバイスをして欲しかったと思います。最後の新人賞リストなどよりも、まず著者が選んだ役に立つ本のリストを挙げるべきでしょう。その点で「マンガでわかる小説入門」に劣っています。根性論以上の部分が読んで残らなかったのが残念でした。
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
沖方先生による沖方ファンの為のライトノベル指南書,
By 佐川 建都 "佐川" (銀河に浮かぶ青い星) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 冲方式ストーリー創作塾 (単行本)
「ライトノベル書きたい! けど、どうしたらいいのか分かんない!」――本書は、そんな人達へ向けて書かれた本です。具体的な文章作法や技法については、ほぼノータッチ。むしろ執筆をする上での心構えや精神論などについて書かれています。あとライトノベル界の現状とか。 なので「技法書」のカテゴリに入れるには、ちょいと抵抗ある本です しかしながら、タイトルにもある通り、ストーリーの組み立てに関しては、これでもかというくらいにネチネチと書かれています。作者の出版した三作品を取り上げて、完成までの道程をこれでもかというくらいネチネチネチネチと馬鹿正直に。痴態醜態なんのその、自分の紆余曲折っぷりをこれでもかと晒しており、沖方氏が相当なガンバルちゃんである事が、よ〜く分かります。――ややガンバリっぷりを自賛してるような節もありです(笑)。 本書で語られる、「マルドゥックスクランブル」を初めとした彼の代表作品を取り上げて説明する「沖方式ストーリー創作術」は、あくまで「沖方丁のやり方」であり、彼のように作れば良い。というわけではありません。「沖方はこう書いてるぞ!」という、参考程度の執筆記録として、読むべきだと思います。作者も本文で、そのような事を言っておりました。 なので、 技法書のつもりで購読すると、肩透かしをくらう本書です。が、沖方作品を研究したいと思っている方にはもってこいの研究本です(趣旨変わっとるがな)。「なるへそ! 〇〇はこうやって作ったのかぁ!」と、目から鱗の思い。 惜しむらくは、沖方および沖方作品を知らない人にとっては、本文がまったくもって意味不明な言葉の羅列になる所です。 沖方さんをより知りたい人の為の本。そんな印象もします。彼の技を盗みたい人にとってはもってこいかも。――その点ある意味、玄人さんにおすすめの本だったりもします。 蛇足ですが、巻末に新人賞のリストがあり、投稿を目指す方には、地味に重宝します。
31 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作家がつくる物語の過程を追体験。,
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レビュー対象商品: 冲方式ストーリー創作塾 (単行本)
冲方さんの本は大体読んでいる気がする。表紙には「今にもマルドゥックスクランブルが書ける」と記されているが、私の考えではこれを読んでも小説がすぐには書けない。 あやふやな運任せの物語生成法をスッパリ辞めて、論理的なプロセスに従って必要な素材を集める方法の本だ。アイディアとかプロットを形にするための本だ。書く寸前、物語を完成させる前までの話だと思う。 この本のシステムにならって作業するうちに著者の能力の高さ、ファンタジーの豊かさ、素材を関連付けて「お話」にしてしまう能力を、驚きながら眺めることが出来た。やり方を知ったことで、自分との距離が以前よりは正確にはかれるようになったということだ。 書くまでの段取りはこの本でつけられる。だがそこから先は自分の道だ。ウブカタトウの影響を受けただけの模倣者で終わるくらいなら全部捨ててしまったほうがいいんじゃないかとも思った。でも、捨てようと思っても、考え方の基礎から変わってしまっていたので骨子はマイクロマシンみたいに体内に残ってしまい、必要なときに出てきて効果を発揮するようになってしまった。 俺みたいな名にも考えずに書くだけの人間でも、衝撃を受けることができたありがたい一冊。
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