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表紙には「今にもマルドゥックスクランブルが書ける」と記されているが、私の考えではこれを読んでも小説がすぐには書けない。
あやふやな運任せの物語生成法をスッパリ辞めて、論理的なプロセスに従って必要な素材を集める方法の本だ。アイディアとかプロットを形にするための本だ。書く寸前、物語を完成させる前までの話だと思う。
この本のシステムにならって作業するうちに著者の能力の高さ、ファンタジーの豊かさ、素材を関連付けて「お話」にしてしまう能力を、驚きながら眺めることが出来た。やり方を知ったことで、自分との距離が以前よりは正確にはかれるようになったということだ。
書くまでの段取りはこの本でつけられる。だがそこから先は自分の道だ。ウブカタトウの影響を受けただけの模倣者で終わるくらいなら全部捨ててしまったほうがいいんじゃないかとも思った。でも、捨てようと思っても、考え方の基礎から変わってしまっていたので骨子はマイクロマシンみたいに体内に残ってしまい、必要なときに出てきて効果を発揮するようになってしまった。
俺みたいな名にも考えずに書くだけの人間でも、衝撃を受けることができたありがたい一冊。
プロって本当に凄いんだなあ。
(その割にこのレビューがうまくないのは、個人の問題だよな)
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