先んじてレビューをされた方々が仰られている通り、基本的に書く事に対する興味を抱いてもらおうという意図で作られていると思う作品です。
ですので、何も小説を書いたことがない方の為の作品です。その為、地の文が軽快かつテンポ良く進むため、読み物としても面白く完成されています。
ですが、この作品内にて一番自分がここが参考になった、ここが面白かったと思うのは筆者がプロットを作る過程です。
プロットを作る時に実際に作者が体験したと思われる苦悩、何を意図してその作品のその場面を書いたのかが自分が今まで見てきたいわゆる小説の書き方を解説した作品と比べると詳細にその時の作者の感情や考えを踏まえて書かれています。
作者がどの場面にてどのキャラクターの感情表現を行うのか意識し、編集の方はどの場面や作品全体の対象年齢などを意識したのかが軽いエピソードと共に書かれている為、実際に小説を書いている方でプロットや演出をしっかりと作りこむタイプの作り手には参考になると思います。
文章力、或いはキャラクターの作り方などでは別の作品をお勧めしますが、実際に作品を出版されている作者のプロットを当時の作者が持つ考えや感情と共に読むことが出来るという得がたい経験を得ることが出来る作品だと思います。
ただ、この作品にて書かれているプロットの演出が実際にどのように行われているかは紹介されている作品を見るしかないため、星を一個減らしております。