50年以上も前に息子が父親を殺して、その後失踪したため荒れ果てていた屋敷に殺された男の孫だと名乗る青年がやって来て、
屋敷を修復しようとする。 その屋敷の近くの農場の次女ロイズは森が大好きな野生児。 彼女は青年コルベットとリン家の呪いの秘密に
とりつかれたようになった。
夏から秋、そして厳しい冬へとマキリップは美しい幻想の世界を紡ぎあげる。
スコットランドのタム リン伝説を題材にしているということで同じ伝説を題材にしているダイアナ ウィン ジョーンズの
九年目の魔法が解説で挙げられているが、たまたま私はそれを最近読んだのだが、かなり違った取り上げ方だと思うので、あまり気にしない
方がいいと思う。
マキリップは伝説の主人公の役割をいくつもに割っているみたいで、ロイズとコルベットだけでなく、ロイズの姉のローレルや亡くなった母親、
コルベットの父、タール、祖父、ニールも重要な役割と担っている。 ロイズの父やローレルの婚約者ぺリン、村の人々の優しさも捨てがたい。
話はどう展開してどう結論が出るのかなかなか見通せなくて、緊張感があっておもしろかった。