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29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
静かで激しい作品,
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レビュー対象商品: 灰色の輝ける贈り物 (新潮クレスト・ブックス) (単行本)
とても静かなんですが、その静けさの中に激しい真実が垣間見えるっていうのかなぁ、なんかつくづくぼくは心配の少ない平穏な日常に埋没してるなぁと感じました。地球上には色んな場所があり、おんなじ家族を描くにしてもこれほどの隔たりがあるのかと。生と死のイメージがあまりにも頻繁にあらわれ、だからこそ生命への力強いメッセージがびんびん伝わってきました。いつも灰色の雲に覆われて、ことあるごとに風雨にさらされている情景は、陰鬱で冷たい世界を象徴しています。でも、その中で毎日を真剣に生きている真っ当な人々のあまりにも厳しい生活が浮きぼりにされ、力強い生命力が強調されてるんですよね。 でも生活や風習はまったく違う。ぼくはこの本を読んでラテンアメリカに通じるマジックリアリズムの匂いも感じました。独自の文化が目新しく、そういった意味でもとても魅力的です。 あまりにも身近な自然の脅威。その中で身につけて代々伝えられてきた風習、独自の文化。こういった世界が今生活している我々とはあまりにもかけ離れているため、新鮮な驚きを感じます
27 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
冬の情景が浮かぶ息が凍りそうな短編集。,
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レビュー対象商品: 冬の犬 (新潮クレスト・ブックス) (単行本(ソフトカバー))
昨年、短編集「灰色の輝ける贈り物」を出版した寡黙な作家アリステア・マクラウドの短編集「冬の犬」です。 31年間に16篇という寡黙な作家ですが、 ヘミングウェイを彷彿とさせる簡潔な文章で 「冬の犬」と「灰色の輝ける贈り物」は、本国カナダでは「Island」という彼の1冊の本として出版していたものだそうで、 どの作品も絵画のように味わい深いものですが 死んだまま氷の中に閉じこめられたあざらし 読んでいるうちに息が凍ってくるような情景が描かれて、
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
雪に閉ざされて。,
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レビュー対象商品: 冬の犬 (新潮クレスト・ブックス) (単行本(ソフトカバー))
季節はずれの猛吹雪を窓の外に、この本を読んだ。冬を題材にした物語の中に、すうっと自分が入り込んでしまうのを感じる。 僻地、厳寒、貧困・・・ ひとが生きていく上でおよそ考えられるすべての困難な要素が盛り込まれた土地なのに、 このケープ・ブレトン島が魅力的に思えてくるのはなぜだろう。 たぶんそれはわたしたちが得たぬくぬくとした便利さと引き換えに、 失ってしまったものの存在を、その大きさを、そこに感じるからなのだ。 子どもの頃「たからもの」としてしまっていたものは、 大人になってから見るとつまらないがらくたにしかすぎなくてびっくりすることがあるが、 この本にはあの頃のわたしのたからものが、たくさん詰まっている気がした。
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