ベティ・ニールズお得意の、オランダ人でお金持ちでハンサムでついでに優秀な外科医:レニエと、一見ぱっとしないけれどしっかりもので純粋な心の看護師さん:エミリーのロマンス物語です。
ヒロインのエミリーの、いじらしいこと、純なこと。外見のぱっとしないところが、コンプレックス。三姉妹の次女として、家族の危機にしっかりがんばる、エミリー。看護師としても、最高。だけど、わがままで美女な妹を前に萎縮してしまう、そんな脆さも有り。
ベティ・ニールズのヒロインたちは、超等身大。
だから、「わかるよ、それ、わかるーっ」となります。ヒロインがうじうじする、ちょっとがんばる、無我夢中で突き進むそんなところ、しっかりと感じることができます。
だから、大好き。
だから、「これだけ苦労したんだから、この女性は、愛する人に理解してもらうべき!幸せになるべき!」と願うんです。
出だしは、惨憺たるもの。
教授は、同僚ドクターにエミリーの陰口(?)をたたいているところを、当のエミリーに聞かれてしまいます。
「取りつく島もない堅苦しい看護婦」「小さくて太って」「いつみても目立たない」「赤かぶみたいに顔を赤らめる」…オーマイ、ガーッ(`Д')
ヒロインでなくとも、怒り、有。
なんちゅー、酷い教授。
これで本当にロマンスは成り立つのか?
いやいや。
それが、じんわり変わってくるんです。
「かなり我儘で傲慢で酷い妹をかばう、姉。」
「姪の世話をしっかりしている、叔母。」
「患者に優しく接する、看護婦。」
自分は一歩下がって、あくまでも波風がたたないよう、穏便に物事が進むように生きている、エミリーの姿があります。
いろんなエミリーが見えてきた時、教授はゆっくりと、そらもうゆっくりと、心が動くのを感じています。
途中のよしなしごと→エミリーに対して、不当に手ひどい思い込みをしていたこと、エミリーを優しく扱わなかったこと、エトセトラ、教授が汚名挽回しようと頑張る姿が、微笑ましいです。
ここんところ、醍醐味でしょう。
ピュアなヒロインと、穏やかに進む優しいロマンス、いかがですか?