吸血鬼で、且つ安楽椅子(に座る)探偵というフレーズに興味を引かれ手にした1冊。
収録されている話は、全て同タイトル「冬のアゲハ」で構成されている。
母親を殺され犯人を捕まえるべく刑事になった枸堂と、住処で椅子に座しながら犯人を言い当てる吸血鬼のドラちゃんのあま〜いイチャラブ劇。
ヒロインのドラちゃんの普段のクールな目つきと、時折見せる険しい表情、悦に入った時の妖艶な笑み。そして、情事の最中に見せるあどけなさとそのギャップがたまらない。
また、合間合間のデフォルメ絵がまた可愛らしい。
しかし雰囲気重視なのか、物語の細部に関しては読み手の想像に任せる部分が目立つ。
作者の描きたい話の筋を汲み取り、そこをどう感じるかで評価は異なる。
「アレは何だったのか?」と逐一明確な裏づけを求める人にはまず合わない。
武内崇先生のイラスト付推薦帯が目を引く一冊。
・・・なのだが、正直「安楽椅子に座る少女は、探偵〜」は少々語弊があった気がしないでもない。
安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)モノではなかったということを、付け加えておく。