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冥途―内田百けん集成〈3〉   ちくま文庫
 
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冥途―内田百けん集成〈3〉 ちくま文庫 [文庫]

内田 百けん
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

意識と無意識のあわいに立ちのぼる奇妙な風景。無気味なようで、可笑しいようで、心もとないようで。曖昧な夢の世界を精緻な言葉で描く、表題作をはじめ「旅順入城式」など特異な百〓の小説33篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

内田 百〓@6BE1@
1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。『冥途』『旅順入城式』『百鬼園随筆』『阿房列車』など著書多数。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 338ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2002/12)
  • ISBN-10: 4480037632
  • ISBN-13: 978-4480037633
  • 発売日: 2002/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本を形成するのは訳のわからない怖さだろう。この怖さはむしろ大人が感じるものではなく、子供の感じるものではないだろうか?子供の頃、夕暮れ時の帰り道に感じたあの怖さのような…
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
百小説集 2004/9/4
形式:文庫
 幻想的な雰囲気と、一種独特の浮遊感に満ちた内田百の小説33篇を集めたのがこの小説集『冥土』です。

 たくさんある小説の中でも、個人的な一番のお勧めは『件(くだん)』でしょうか。数ページのものすごく短い小説なので、あんまり書くとネタばれ(まぁ、ネタといえるものも特に無い小説なのですが)になってしまうのであまりかけませんが、「件」というのは顔が人間で体が牛という妖怪(?)のような化物のことで、主人公があるとき突然気付いたらこの件になっていたというところから始まる話です。ただこれだけ書くと、何となくカフカの『変身』のような雰囲気もありますが内容は全く違います。詳しくは実際に読んでみてください。これまで味わったことの無い奇妙な雰囲気を味わえるはずです。

 『件』のほかにも、表題作になっている『冥土』や、名作の誉れ高い『旅順入城式』など百の小説世界をじっくりと楽しめる一冊、お勧めです!!

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5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 先に「百鬼園随筆」を読んでいたので、へそ曲がりの百鬼園先生が、今度はどんなへその曲がった小説を書いたのだろうと思っていたら、予想が外れた。
 夢の世界なのである。本の最後の付けられた芥川龍之介の評によると、「冥途」をはじめとする数編は、漱石の「夢十夜」のように夢の形式をとった小説ではなく、見た夢そのままを書いたものであるという。それが本当なら、やはり文豪の見る夢というのは、私のような一般人とは格が違うのか、とてつもなく細かい。夕日が染める空の色だとか、葦の原を渡る風の音だとか、微かな光の変化まで、夢それ自体が一編の詩となっている。
 しかしナンセンスで不思議な世界であるから、「百鬼園随筆」を読んで勝手に形作っていたけれど、このような精神世界を有していたことにとても驚いた。
 そうやって面食らったまま読み進めていったからか、よく作品を味わえなった感があり、また、こういう手の訳のわからない話はあまり好きではないのだけれど、しばらく読んでから少し前のページに戻ってみると、何かしらとても懐かしいような気持ちがするので、しばらく間をおいて、再読するのもいいかもしれない。
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