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冥府神(アヌビス)の産声 (光文社文庫)
 
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冥府神(アヌビス)の産声 (光文社文庫) [文庫]

北森 鴻
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

脳死臨調でリーダー的存在であった帝都大学医学部教授の吉井が刺殺された!かつて吉井の部下だった医療ライターの相馬は、やはり研究室を去った元同僚を追う。その男、九条は、新宿のホームレス街にいた。不思議な能力を持つ少女、トウトとともに…。九条と殺人事件との関係は?また、彼が行った禁断の実験とは?深い余韻を残す医療ミステリーの傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

北森 鴻
1961年山口県生まれ。鮎川哲也編集の公募アンソロジー『本格推理』への参加を経て、’95年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。’98年『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 396ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2008/11/11)
  • ISBN-10: 4334745075
  • ISBN-13: 978-4334745073
  • 発売日: 2008/11/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 319,424位 (本のベストセラーを見る)
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なお残る謎 2009/12/23
形式:文庫
「脳死」をテーマに、人の脳の不思議さや、人の死とは何かを考えさせる奥深い作品。しかし読み終えた後に、九条共にいる不思議な少女トウトの出自やなぜトウトには脳外科手術の痕跡があるのかなど謎が残る。続編の構想があるのだろうか。
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重厚な一冊 2009/2/21
By R
形式:文庫
脳死判定をテーマにした重厚なミステリー。

医学部研究室の元所属員だったライターが、恩師の死をきっかけに殺人事件に巻き込まれ、真相を掴むまでの物語。

単なる殺人事件の謎解きではなく、幾つもの事柄が多重に複雑に絡み合い、ストーリーに奥深さを与えていると思う。
元ライバルの失踪、ホームレスとの丁々発止、薬品会社の謎の男、そして脳死判定をめぐる様々な思惑……。

北森氏ならではの味付けで、様々な事象を描き出して見せる展開に期待感は高まるばかりである。

が、登場人物の一部の話に落ちがないまま終わってしまっている点にはやや消化不良気味。
ということで星はマイナス1。
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By 樽井 トップ500レビュアー
形式:文庫
ひさかたぶりの北森鴻の一冊は、初期のデビュー作のような位置づけの一冊。 
 物語は、帝都大学の解剖学教室の教授、吉井が都内の公園で刺し殺されたところから幕を開ける。彼は、脳死臨調のリーダーで、脳死の判定を緩め、日本を臓器移植がもっと出来る国にしようとしている人物としても有名だった。事件後、彼の元弟子で、今では彼と袂をわかったことで医師としての道を閉ざされ医療ルポライターとなっていた相馬が彼の調査へと乗り出す。しかし、彼がそこで見たものはてっきりと彼の後釜となっているはずだった男、九条の零落した姿であった。吉井の死の真相と、九条がホームレスになっていた理由、そして九条の連れていた予言のような事をする少女の謎はどう結びつくのか?
あらすじはここまでとして、結構、医療業界の闇をえぐり出していくハードなミステリーと本書はなっている。医学的にそれが可能かどうかは別として読ませる一冊。特に脳死についてのやり取りは手垢がつきすぎたテーマに思われがちだが、それだけまだガイドラインが確定しないテーマであるとも言えるし、この作品の発表年次を考えれば十分な野心作だとも言える。また、普通の医療ミステリーにせずに違う要素を入れてあるのも物語としての興趣を追加することでリーダビリティーを高めており、初期作品にしては完成度が高い(海堂尊の「チーム・バチスタの栄光」のような医療ものがここまで普通に出ているような下地はこの当時は絶無だったのではないだろうか)。
 ただ、それでもかなり重く、彼の他の諸作品に比べるとコメディ的な要素や人物が全くいないので、そのあたりは注意が必要か。
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