本書は、困難な刑事弁護に携わってきた弁護士が、
裁判員制度導入を目前に控え、改めて日本の刑事司法の歪みを、
2000年代というごく最近の冤罪事例を題材に、
目撃証言の誤り、虚偽自白、痴漢冤罪等、多様な観点から訴えるものです。
第一部は8つの冤罪事例を取り上げています。
図表や関連する研究への言及も豊富で、
法律学専攻の方の需要にも堪えうると思います。
幸い7つの事件は無罪を勝ち取りますが、最後の8つ目の事件は…。
重苦しい読後感です。
そして、第二部は、第一部を踏まえて、
Q&A形式で刑事訴訟法の枠組みが紹介されています。
まさに、今そこにある冤罪…といった感があります。おススメです。