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冤罪の恐怖  人生を狂わせる「でっちあげ」のカラクリ
 
 

冤罪の恐怖  人生を狂わせる「でっちあげ」のカラクリ [単行本]

大谷 昭宏
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

◎ 知ってほしい事実がここにある。

―― これは他人の悲劇ではない。 明日はわが身である。


ある日突然、犯罪者の濡れ衣を着せられる冤罪。
人生が狂い、被害者とその親族を不幸のどん底へと陥れる国家権力の暴走は、なぜこうも続くのか。
そこには、司法に巣食う病巣ともいえる“でっちあげのカラクリ”が存在する。
事件記者として40年以上現場を追ってきた著者が、この国の司法が危機的状況に至った原因を検証し、冤罪事件の具体的な防止策を示す。
冤罪被害者たちの肉声も収録。


◎ 走り出したら止まれない「暴走権力」の眞相

・ 純朴な人、気の弱い人を狙い撃ち
・ 脅し、誘導し、揺さぶる
・ 作り話を思い込ませる
・ 自白させ、証拠を隠し、証拠を作る
――でっちあげにはワケがある。


◎著者より

本書では5つの事例を取り上げながら、冤罪の恐怖について語っていく。
まず第1章では、村木元局長が罪に陥れられそうになった郵便不正事件と、それに伴う証拠改ざん事件をもう一度振り返り、検察が暴走に至った原因と背景を探る。
第2章では、足利事件、布川事件、志布志事件、高知白バイ衝突死事故という4つの例を検証しつつ、無実の人々が不当な捜査によって犯罪者に仕立てられていった様子を明らかにし、「でっち上げのカラクリ」をあぶり出す。
第3章では、これら4つの冤罪の被害者が一堂に会したシンポジウムの内容を再現し、その肉声をお伝えする。
第4章では、警察、検察、裁判所、裁判員裁判、メディア、そしてわれわれ国民が抱える問題点にあらためてふれ、これ以上、冤罪が起きないようにするための具体的な改革案を示す。

読者には冤罪の怖さを知ってほしいと願うとともに、冤罪が決して他人事ではないことを理解してほしいと思う。
冤罪被害者には誰もがなりうる。
その悲劇を繰り返さないためには、私たち国民による司法の監視が欠かせないのだ。

内容(「BOOK」データベースより)

ある日突然、犯罪者の濡れ衣を着せられる冤罪。人生が狂い、被害者とその親族を不幸のどん底へと陥れる国家権力の暴走は、なぜこうも続くのか。そこには、司法に巣食う病巣ともいえる“でっちあげのカラクリ”が存在する。事件記者として40年以上現場を追ってきた著者が、この国の司法が危機的状況に至った原因を検証し、冤罪事件の具体的な防止策を示す。冤罪被害者たちの肉声も収録。

登録情報

  • 単行本: 184ページ
  • 出版社: ソフトバンククリエイティブ (2011/3/2)
  • ISBN-10: 4797363525
  • ISBN-13: 978-4797363524
  • 発売日: 2011/3/2
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By maui トップ50レビュアー VINE™ メンバー
死刑の是非 裁判員裁判の是非 この手の話には色々な立場があり、その根底には本人も
意識していない宗教観なども入りこんでいるため、意見の相違は当然だと思う。法は人が
決めたものだから、その法律に対しても賛否がわかれいつまでも平行線なのは当たり前であろう。

だが、冤罪が問題だというのはこれは反論する人はいないだろう。なのにいつまでもいつまでも
「何十年の刑期を終えたが再審で冤罪、無罪」のニュースがなくならない。この本は何故冤罪が
なくならないのか、真犯人ではないとわかっているのに裁判をすすめ冤罪を生み出していくシステムに
切り込んでいる良書。誰でも突然逮捕される可能性のある恐怖。

噂話で聞く話に、検察や警察のあれこれがあっても、誰もそれをはっきり書いたりしない。
真実を知っていればいるほど悩むだろう。大した噂を知らない私でさえ、レビューにも書く事を
考えてしまう。だって別件逮捕というものがありそうだから。

大谷さんという著名な人がこういったカラクリに対して声を上げてくれたのは大きいと思う。
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By 辰己 トップ100レビュアー
Amazonが確認した購入
村木事件で、「検察はひどいことをする」ということが、
やっと世の中に知れ渡った気がする。
しかしそれまでも、検察はまさに、したい放題をやってきた。

そもそも検察は、捜査権も逮捕権もあるという、
絶対権力なのである。
賛否両論あるにしても、小沢一郎は検察に葬られようとしている。
メディアは検察からの一方的な情報しか流さない。
メディアは検察を監視しなければならないのだ。

足利事件などが取り上げられた本だが、
もう少しメディア論、政治的背景にまで切り込んでもらえると
さらに深みが増したと思う。
その点だけ割り引いて、星4つ。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Akemi
Amazonが確認した購入
日本の警察や検察が、ありもしない犯罪をでっち上げたり、いったん「真犯人」との疑いをかけた人は「組織のメンツ」にかけても「落とし」て、嘘の供述調書をこしらえ、無理やり拇印を押させるという恐ろしい場所であること、そして裁判段階になると「推定無罪」などは絵に描いた餅であって、「調書にこう書いてあるんだから……」という理由で、いとも簡単に裁判官までもが有罪の心証をもってしまうということ。こうした「日本の司法の病理」は、相当程度本書によって暴かれている。

それでいて著者が、死刑についてはいとも簡単に「私自身は死刑制度を存続すべきとの立場だが」(12ページ)と書いて済ませている神経が、私にはわからない。

著者は別の本で(『権力にダマされないための事件ニュースの見方』113ページ)「どんな制度でも危険性がともないます。たとえば、新幹線を開通させる。時速300キロで走る電車から事故の危険性をなくすことはできません。一方、危険だから開通を見送ろうという話にはなりません。それは多くの人がメリットを享受できるからです」と書いている。人が裁きの名において他人を永遠に共同体から抹殺してしまう制度にともなって生じる「冤罪死刑」という究極の人権侵害を、文明の利器のもつわずかなリスクと同等に考える神経が、私にはわからない。

近年、犯罪被害者遺族の高橋シズヱなどが、「私は加害者を一生赦す気にはならない」という率直な気持ちを表明し、「赦し」の論理で死刑廃止を唱える人々に対して強い不快感を表明し、それが世論の支持をも得る状態になっている。確かに、「被害者遺族もいつまでもこだわっていないで赦しの精神に目覚めるべきだ」というような宗教的お説教を、現世の犯罪と刑罰の制度の問題に短絡的に持ち込むことが、お門違いの「押し付け」となり、時には精神的暴力でさえあることを、私も認めるにやぶさかでない。しかし、加害行為をした相手を一生赦す気になれないのは、何も殺人事件被害者遺族だけではなく、冤罪被害者だって同じだろう。現に本書の91〜92ページで、足利事件冤罪被害者の菅家利和さんは、そういう気持ちを率直に語っている。

菅家さんの場合は、判決が死刑でなく無期懲役であったからこそ、「一生相手を赦せなくても」、少なくとも遅まきながら社会復帰だけはかなった。あの判決がもし死刑であって、DNA再鑑定以前に執行されてしまっていたら、「相手を赦せない」ままの人を、社会は抹殺していたことになるのだ(福岡事件の西武雄などはそういう冤罪死刑であった可能性がきわめて高い)。しかも、それが起こる場所は、われわれが主権者であるこの新憲法下の日本国だ。「警察や検察が悪い」で済ませられる問題ではなく、これは、「神ならぬ人の裁きが本来的に内包する不完全さ」をわきまえない傲慢な制度設計の所産というべき、哲学的な問題だ。少なくとも道義的には、主権者たる国民全員が、そのことの責任を痛感しなければならない。

そうした根源的な反省を欠いたまま、警察、検察等の冤罪づくりの「カラクリ」を暴いて事足れりとしている点に、私はこのジャーナリストの人間性の薄っぺらさを感じてしまう。著者はギリシャ悲劇『オイディプス王』や『アンティゴネー』でも読んで、「人たる分際の者の宣言する『正義』の、本来的不完全さ」について、一度沈思黙考してみるべきだ。

(3月28日追記)「人間性の薄っぺらさ」と書いたのは、表現が少し失礼だったかもしれませんが、冤罪をこれだけ熱心に指摘するからには、「カラクリ」という視点だけからでなく、「人間の本来性」という哲学的次元でも考えていただきたいと思って、あえて辛口のことを申し上げたのです。免田栄さんがたんに「冤罪防止」を主張するのでなく死刑そのものについて「廃止」を主張するようになったのはなぜか、彼が「義人なし。一人だになし」との聖句を引用するのはなぜか、そこを考えていただきたいのです。
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