雑誌に時折掲載される数枚の写真(漁、工場排水、患者母子の入浴)からも強烈なインパクトを感じさせられましたが、翻訳版の著者の解説は被害者たちひとりひとりへの深い愛情が感ぜられ、涙無しには読むことができません。英語版が先に出版されたものの日本語版の出版は妨害もあり著者の死後となりました。経営者側の雇った暴徒の投石で失明寸前となりながらも撮影を続けた著者の使命感は時を越えて我々の胸を打ちます。加害者であるチ○ソが皇室タブーとなった現在、本書の二度目の復刻はまず有り得ないと思われますが、デジタル化して後世に残すべき傑作であり、本書を埋没させつつある現代日本の出版・マスゴミ業界・そして日本人は既に逝ける屍と云われても反論できないでしょう。
今の日本を見たらユージン スミスは泣くよ!