「冒険者たち」が遂にブルーレイ・リリースされた。
聖トライアングルを描き「明日に向かって撃て」など、後の映画にも影響を与えた名作が新たに甦る。
レティシアの水葬、沈みゆく潜水服、映画史上こんなにも耽美に描かれた「死」があるだろうか。
セルジュ・レジアニ演じる元パイロットが自分を信じてくれたマヌー(A・ドロン)をかばって殺されていくくだりに漂うノワールの香り。
圧巻は後半に姿を現す要塞島の景観だ。
ギャングたちに立ち向かうマヌーとローラン、彼らが手にする武器は島に残された手投げ弾やワルサーPPK、モーゼル98K等々、第二次世界大戦におけるナチスドイツの残渣、、、。
「気狂いピエロ」を書き、「ラ・スクムーン」「暗黒街のふたり」など多くのクライム・ムービーのメガホンを執ったフィルム・ノワールの雄ジョゼ・ジョヴァンニの原作、面白くないわけがない。
タイトルに書いたようにDVDとの差は歴然、特にオープニング部分の画質、タイトル文字の切れ味は素晴らしいの一言。
フォトジェニックなジョアンナのクローズアップ映像も効いている。
たた、全編を通すと残念ながら画質には若干のバラツキが感じられた。
特典映像についていくつか、、、。
1.ジョアンナ・シムカスが語る「冒険者たち」の思い出 カンヌ映画祭2006
こういう映像は撮影当時との加齢ギャップを痛々しく感じてしまうことが多いのだが、彼女は早く引退してしまった分、フツウの人、年齢相応の女性としてうまく歳を重ねている。
2.天才音楽家、フランソワ・ド・ルーベの肖像
ダイナミックでかつリリカルな音楽を自在に駆使した故ド・ルーベの「ファンの集い」映像が微笑ましい。
日本語のパンフレットやレコード(A・ドロン:愛しのレティシア)まで紹介する「コレクター」も登場する。